2.僕と副生徒会長
生徒会室をスタート地点として、学園内を案内してもらっている
「そこが音楽室で、そこが図書室」
普通に案内してもらっているのだが、僕には気になることがあった
「…あの、工藤先輩」
そう呼ぶと、工藤先輩は僕の方をぐるっと振り向いた
「先☆輩」
工藤先輩の目が輝いている…
「もう一度!もう一度先輩って呼んでみてくれ!」
「え、あー…先輩」
「何だ?後輩!」
変な…変わった人だなぁ
「えっと…僕と先輩って、会ったことあります?」
「ん〜…ある」
え…?!
「かもしれないし、ないかもしれないな!」
「はぁ…」
何ですか、その答え
「そろそろ、生徒会室に戻るぞー」
「あっ、はい」
本当だ、もう終わりか
学園内は広かったけれど、先輩の話が多くて意外と早く終わったな
まぁ、大体分かったし、なんとなく楽しかったからいいか
「えっと、ありがとうございました」
「生徒会長として当たり前のことをしたまでだ!私はいつも生徒会室にいるからな!いつでも来ていいぞ!暇だからな!」
暇って…工藤先輩、生徒会長じゃないんですか?
「駄目です」
男の人の声がした。
メガネ男子だ。イケメンメガネだ。
「俊!」
「貴方は生徒会長なんです。ちゃんと仕事してください」
「やだ!遊ぶ!」
上司に怒られる部下ですか
「僕は副生徒会長の二階堂 俊です。”迷惑”な生徒会長が”ご迷惑”をおかけしました」
「あ、いえ…」
礼儀正しい人ってなんか苦手だな
どう、接していいのかわからない
「もう案内は済みましたね、仕事してください」
「はぁーなぁーせぇー」
二階堂先輩に襟をつかまれて、工藤先輩は生徒会室に引きずり込まれて行った
…騒がしい生徒会長だったなぁ