旅の始まり3
部屋の外から聞こえてくる騒々しい音にアーサー王は目を覚ました。寝起きの顔には眩しすぎる程の朝日と、外から聞こえる声に部屋を出て、城下町を見下ろす事にした。すると、そこには、パイオツ星の人々が集まり、チブサ姫を見送るにふさわしいパレードのような祭典が開かれていた。
「パイオツに栄光あれー」「パイオツ、パイオツ」「チブサ姫バンザーイ」とパイオツ星の民達の声が聞こえてくる。酒に酔いチブサ姫の旅立ちを見送ろうと声を枯らしながら涙を流す者や、タユンタユンと豊満なバストをアメリカンクラッカーのようにパチンパチンと揺らしながら大声で声を張り上げる者。
そんな中チブサ姫が民衆の前に、旅立ちの荷物と共に姿を現した。そして口を開く。
チブサ姫:「昨日、この星の秘宝乳リングをねらい、魔物が現れたのは、皆もご存知だと思います。私は、この....このパイオツ星が大好きです。」その言葉と共に可愛いチブサ姫の顔がくしゃくしゃになり声が震えた。そして声を震わせながらも、チブサ姫は演説を続けた。
チブサ姫:「私は必ず魔王を倒し帰ってきます。それまで、この星はブラジャー兵士長にお任せします。パイオツ星の民よ、ブラジャー兵士長と共にパイオツ星を守り抜いてくれますね?」するとパイオツ星が震えるほどの声が民からかえってくる。「おーーーっ」「お姫様ーっ」「パイオツ、パイオツ」「チブサ姫ーーーっ」と、かえってくる言葉で、同じ一族の長に立つ物としてこれだけ、女であり、武力も持たずに信頼を得るチブサ姫の人としての優しい一面を見る事が出来たと思う。
そして、目を真っ赤にしたチブサ姫が俺の元にやってくる。
チブサ姫:「パイオツ星の姫チブサ。これよりあなたの仲間として、旅のおともを致します。」そんな、堅くも思える挨拶をかわした。
するとブラジャー兵士長が豊満なバストには窮屈そうな鎧をまとい俺の耳元で、「姫は、あくまで1人の女の子ですよ。いかがわしいことをしようもんなら.....わかってますね?」そう言い放った。チブサ姫にも聞こえていたのだろう。顔を真っ赤にしながら、豊満なバストを隠すように照れた仕草をみせた。
「わかってるよ」そう返し俺と、チブサ姫はブラジャー兵士長、そしてパイオツ星の民に頭を下げ、手を振り歩き出した。
世界に散らばる秘宝、秘宝を守り抜く一族を探す旅のスタートをようやくきるのであった。