表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
想い色  作者: 日浦海里
5/23

おとしもの

心に落ちた影一つ

包まれたなら()に紛れ

照らされたなら濃さまして

記憶を上塗りすればするほど

あなたの記憶が色濃く残る

あるはずのない残り香が

私の中を侵して冒す


染められたのなら重ねて塗れば

いつかは消えてなくなると

自らを棄て

望まなくとも

幾重も何色も塗り重ねては

まとわりついた匂いを消して

なくしてしまったはずなのに


残されたのは深い傷痕

塗り固めても

溝を埋めても

私の中の深いところで

いつまでも傷が疼いてる


自傷してみても消せはしないから

零れた涙はきっと痛みのせい

幾夜越え 幾重の枕を 共にして

それでも消せぬ あなたの残影


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 水彩なら混ざり、油彩なら下地となり。鉛筆なら消しゴムで消しても跡が残り。ペンなら上から塗っても線の跡が残る。スマホやパソコンでも消しても復帰させられる。 『清澄』にも繋がりますが、すべてをまっさらに…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ