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想い色  作者: 日浦海里
21/23

明けない夜の空の下

見上げた空には何も無かった

月も星も、空を覆う雲さえも


陽の光なんて遥かに遠く

漆黒以外をこの目にしたのは何時のことか


地に着く感触は心許なく

今も酔ってふらつくように足元は朧げで


視界に捉えることが出来ない

ただそれだけのことなのに

自分自身の存在ですら危うげなものに思えてくる


なんて儚い存在なのか

なんと脆い存在なのか


自分だけということは

感触だけということは


自分を信じられなくなれば

自分を否定することになる


我思う、故に我ありなんて

言葉遊びと思っていたけど

今の自分を支えてるものは

正に自分を信じることだけ


この温もりだけが

生きている証


この温もりだけが

生きていける光


自分で自分の手を握りしめる


永遠の夜の下

陽の温もりの加護はなくても


まだ生きていける


まだ踏み出せる


命ある限り終わりじゃないから

月は落ち

星も流れ落ち

闇深く

明けぬ空の下

この手のぬくもり

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― 新着の感想 ―
 短歌からは希望に向かう感じを受けるのですが。  詩からはもっとギリギリの。絶望の中にかろうじて絶望ではないものが少しだけ見えるような。  決して後ろ向きではないその言葉は、現状に嘆くだけではどうし…
世の中に居ると、様々に色々な人や物があったりするので、とかく“周りのせい”にしがちなんすよね。 そんで、色々他人事に思いがち。 でも、そうなのよね。 【自分で自分の手を握りしめる】←これ、温もり感じ…
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