表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
想い色  作者: 日浦海里
2/23

朔月の陰が揺れて零れて

空に輝くあの月は

明るく空を照らしているのに

君の瞳のその月は

灯りに照らされ揺れて崩れて


君が消えてなくならないように

肩抱き寄せて頬に口づけて


触れて身体に溶けて落ちた

白く輝く月の雫は

ひどく苦くて

ひどく痛くて


感じた痛みは消えはしないのに



薄衣のようなその雲が

月の光を包み込むのは

君の瞳に浮かぶ涙を

誰にも見せずに包んで隠して


護ることの出来ない僕を

どこか責めてるようにも見えて


隠したとしても零れて落ちる

白糸のような月の雫は

ひどく苦くて

ひどく痛くて


その痛みから逃げはしないから

自分の心ごと君を抱き寄せた



朔月の 揺れて零れた ひとしずく

ひどく苦くて

ひどく痛くて


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
あゝ無情 嗚呼無常 これは大人な感じですね。 そして私には重いなり。 だって 男は無力 女性ほど包容力はなく 抱擁力もない 男は無力 逞しい腕も胸も 人の心は癒やせない 男は無力 ただ哀しみに寄り添…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ