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スキルとステータスのそれやこれや

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません

《人間 Lv1 名前:雑草 職業:奴隷

 HP 30/30

 MP 8/8

 SAN 9999/9999

 スキル

 【自然回復 Lv 1】【絶対正気】》


 何度読み返してもそうとしか読めない。そう、名前がもう雑草である。SANもなんか気になるがとにかく名前。酷くね??


「なんでこれもう名前が雑草なんすか…」

「貴様が寝ているうちに奴隷契約をしたからだが」

「え、本人の意思…てかそんな簡単にできるんすか」

「貴様ら奴隷には魔法陣が埋め込まれているから簡単にできる」

「え、どこどこ」


 腕とか足とかお腹とか見渡したが、それらしきものはどこにもなかった。うーん背中の方にあるのか?

 というか奴隷契約か…あ~未契約状態の下地の魔法陣だけ埋め込んだ奴隷を売ってるって事?ペットのマイクロチップみたいな?ちょっと違うか?んまぁどうでもいい…魔法陣ってどう洗ったら消えるんだ…?


「石鹸…いやそんなわけは…」

「それより雑草、貴様…文字が読めたのか」

「雑草やめい…まぁ読めますけど…?」

「…そうか」


 絶妙な顔をするライナーさん。絶妙ってかなんか疑問浮かべてるみたいな…

あ、そうか。奴隷の人っていうか平民ってもしかして読み書きできない人が多いのでは?なんとなく服装とか街並みが中世っぽいし、教育水準絶対低いでしょ。あ~そう考えると、自分の出自わかってないくせに文字は読める私って変だな~いや~やっちまったかな。

まぁいっか、うん、多分3秒後には忘れるでしょ!



「それで、ライナーさんが気になったのはどこですか?」

「SANとHPだ」

「あ~…まぁ9999って明らかにおかしいですよね…でもHPは結構普通では?」

「確かにそうだが…平均的なLv1の人間に比べ二倍ほど多い」

「つまり普通なら15と…え、人間弱すぎ」


じゃあつまり私は普通の人間よりだいぶ強い…強いというか、耐久力があるのか。


「そしてこの【絶対正気】、私は見たこともないがどうやらSANの自動回復スキルらしい」

「めっちゃ解説してくれるじゃん…え、じゃあ私どう転んでも発狂しないじゃん」

「いや、一時的にはするはずだ」

「一時的に…」

「昨日もしていたぞ」

「そんなサラッという事でもない気がしますがね」

「私もまさか治るとは思わなかった」


 まって、この人私の事廃人にするつもりで昨日の鞭打ちしてたって事?こっっっわ、引くわ…


「普通、どれだけ強靭な精神の持ち主でも人間ならば90台が限界だ。限界のはずだが…」

「あ~…はは、なんででしょうね」

「……貴様のその奴隷らしからぬ言動の意味は分かったがな」

「まぁ…どれだけ痛めつけられても屈しない精神って事っすからね」

「普通、昨晩散々痛みつけられた相手にこのように全く怯えも今日も微塵も抱かず対話をしている時点でだいぶ異質だ」

「あ、自覚はあったんすね」

「それは単なる事実でしかないからな」



「…ちなみに昨日の私の残りHPってなんでしたか?」

「3だ」

「瀕死じゃん…」

「今は回復しているからいいだろう、それにこの【自然回復 Lv 1】で朝までには5になっていたぞ」

「え、回復量ひっっく」

「Lv1だからな」

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