ていうかアンタまともな会話で来たんっすか、ライナーさん
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
最悪な朝チュンだ…
昨日の夜、ほぼ夜通し拷問じみたことされて目覚めたら床の上ですよ。あーはいはいそうですか、私は人間扱いされないんですね、理解理解…できるか!!!!ざっけんなよあの青髪野郎!!イケメンなら何でも許されると思うなよ!!??
…てか、私まだ正気なんだ。流石におかしくね?だってあの痛み…日本生まれ日本育ちの甘ちゃんな私には気が狂ってもおかしくない気がするけど…。
そう思った瞬間目の前に紙切れが降って来た。なんだこれ…、あいてて…キャッチしようと腕持ち上げただけで体中が痛む……指一本動かしたくねぇ…。ん、なんか書いてある…『おまけで発狂しないようにしといたよ☆』…なるほどね。
「お前の仕業かよぉ…天使ぃ…」
うわっ声ガラッガラ、喉いってぇ…体中いってぇ…。
それよりも…いや助かる…助かる?けどさぁ…世の中には発狂したほうがむしろ幸せっていう事もあると思うんだよ天使さんよ…。
「やっと目覚めたか、雑草」
「ヒェッ!?」
うっわびっくりしたわ!?ていうか、貴方も徹夜で私の事拷問してたくせになんで隈の一つも出来てないんですか…イケメン補正かよ…。
「ていうか、え?雑草?」
「お前の名前だ」
「最低!女の子に雑草!?このクズ!サディスト!S野郎!うぇ”っげほげぼっ」
「なんだ、まだ体力があるなら…」
「はいっ、サーセンっした!!」
こぇぇ…怖いわライナー氏…しかも雑草って…ないわー、ない。Mな方々にはうけるだろうけど自分は全然そう言うんじゃないんで遠慮したいっすね…。ていうか叫んでせいで喉に重大なダメージが。
「…まずはまともに話せるようにしてやろう」
そう言って彼は私の目の前に手をかざした。その瞬間、体のだるさや痛みが消え去った。え、これはもしや…もしかしなくとも…治癒魔法では!?手、光ってたし!
「先程の無礼な発言も許そう、私は優しいからな」
「優しいって知ってます?」
「…言っておくが貴様ら奴隷からしたら本当に優しい方だぞ」
「と、言うと?」
「普通、奴隷がこうして治癒魔法をかけられることも、ましてや主人と会話をするなどほぼない、貴様が私に吐いた汚らしい言葉も許すのは私だけだろうな、普通は躾がされるか死んでいる」
「…人権は?」
「はっ、今更だな」
え、私の人権鼻で笑われたんだけど。