奴隷先輩のお姉さま
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
書き方を試行錯誤中
「あらぁ~!!あらあらあらら!何この子、可愛いわぁ~!」
「あ、えっと…ありがとうございます…?」
部屋に入ったとたん、エッチなお姉さんに迫られた。
身長的な問題で目の前にはとてもご立派なお胸が…ていうか服透けてないですか?すっぽんぽんの私が言えたことじゃないけれども。
「ひゃ…ボンキュッボン…」
「あららお顔が真っ赤、うふふ大丈夫よ~すぐになれるわ!」
「なにに慣れるんですか!?」
状況を説明しよう。
馬車に乗せられた私は、窓に映った自分の顔面の良さに叫んでしまった後、ライナーさんに奇人変人を見る目で見つめられながら、遠くの方に見えていた城へと運ばれた。
あの時間は本当に地獄だった。なにも話すこともないし、裸だからなんかめっちゃ座り心地が違和感しかなかったし…これに関しては今に始まった事ではないけども。
その後、到着したらライナーさんはお出迎えみたいなのを受けて別の場所へ、私は馬車に残されまた何処かへと運ばれた。そして城の敷地の中にあるっぽい森に隔離されたような建物へと連れてこられた。この建物も十分立派なお屋敷だけど。
多くの見張りと厳重に鍵がかけられた扉を何個も潜り抜けた先の部屋で出迎えたのがこのエッチなお姉さんと言うわけだ。
「じゃあ、任せたからな」
「ふふ、はぁ~い」
家来さんはそう言って鎖と鍵束をお姉さんに渡した。
「私はルーミアよぉ、ここではね」
「こ、ここでは?」
「うふふ…それでカワイ子ちゃん、貴方の名前は?」
「あ、…え、なんだろ…」
「分らなくなっちゃったかしら?大丈夫よ!よくあることだもの~」
「よくあること…?」
なんだか会話の端々に不穏な要素が見え隠れするぞこのお姉さん。
「じゃあ仮のをいったん決めちゃいましょう!なにがいい?」
「え?あ、え?」
「ふふ、ゆっくりでいいわよ~どうせいつか付けられるし、私が一応教育係…まぁほぼ要らないと思うけどねぇ~」
付けられるって何?勝手につけられるもんなの名前って。
前世の名前を名乗っておこうか…いや世界観に全くあわないし面倒な事になりそう。
そうこう考えているうちに別室へ案内された。衣裳部屋だろうか、でかいクローゼットの中みたいな部屋だ。ドレスがハンガーに沢山吊るされてタンスも壁一面にある。試着室まで。
いったい何人分の洋服なんだ。
「貴女、ちっちゃいから~…これがいいかしら?」
「は、はぁ…」
ルーミアさんがタンスから取り出したのはスッケスケのネグリジェ…何にも隠せない、服としての役割を完全に放棄している。
まぁ、すっぽんぽんよりはいいのか…?
「あ、あの…下着とかは…」
「下着?あ~…それは貴女のご主人様のお許しをお貰わないと駄目ねぇ」
「ご主人様…?」
「貴方を買ってきた人よ~、今着させてる服も一旦仮の物、ちゃんとした貴女の服とかあとは、お風呂の許可とかはご主人様からもらわないと」
「えっ、人権がない」
「あらあら今更ねぇ~」
これからに不安しかない。
いや奴隷にされてる時点で不安もクソもないんだけど。