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百科怪異譚  作者: 福朗
1/1

「蛸」の話 プロローグ

どうしてこうなるのか。


迫るくるタイムリミットに焦る脳裏にふとよぎる。


思えば、最近は特にツイてなかった。


親が事故にあって死んじゃうし,親戚に引き取られて転校だし,転校初日の自己紹介はうまく決まらなかったし、誰も案内してくれないし。


今は屋上で鉈持った蛸の被り物した奴に追われてるし。もう、散々だ。


「kkammmdedddaa」


なんか言ってるし。怖いわ。なんなんだ。


ガシャン


背には落下防止用に人ひとり位の高さのフェンス。

夕方の屋上。ふたりきり。不思議と手足が震えてない。


「告白みてぇだな、笑えねぇ」


もしも都市伝説通りなら逃げ道はない。アレに捕まえれば終わり。迷ってる暇はない。


フェンスを乗り越え、身を乗り出す。


こうして私、神崎鏡花(かんざききょうか)の人生が()()終わる。


「また?」


虚空に落ちながら感じた違和感は、風切り音にかき消された。

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