表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

22/24

4-4

四話の四です!

是非一度、お試しください!

よろしくお願いします!


第四話の四


「ダメだっ! やめろおっ……うあぁ! そこはダメだよお。ああっ!」

 師匠に対する辱めは続いていた。見てはいけないとわかっていても覗いてしまう。くっ! これが男のさがか。鼻血が止まらん。女の子同士ってのがいいね。


「どうしたんじゃ? 婿殿大丈夫か?」

「ああ、大丈夫だよ。アオウ。師匠を助けよう」

「助けるですか? 簡単に言ってくれますねえ?」

 執事姿の四天衆が俺達に対して凄む。


「我々を退けねば、ミシェル様の所には行けませんぞ」

 まあ、そう簡単にはいかないって事ですね。

「やれやれ。馬鹿にされたもんじゃのう」

「そうですね」

 アオウとレイが立ち上がる。二人とももうやる気十分だ。


「お主らも強いかも知れないが、わらわ達も強いんじゃぞ?」

「僕らを怒らせた代償は大きいよ?」

 その後ろでアルルはおたおたしている。


「あの、二人とも落ち着いて……」

「婿殿」

「モテム君」

「何?」

「アルルを頼むのじゃ」

「アルルを頼むよ」


 アオウがあっという間に変身したと思うと、レイは剣を抜いて斬りかかっていた。目にもとまらぬ早業だ。

 アオウの拳で壁が砕け、レイの剣で天井が裂けた。もうこりゃ、大怪獣バトルだぜ。しかし、二人の様子がおかしい。

「あいつらどこに行ったんじゃ!?」


 アオウもレイも辺りを見渡している。確かにそうだ。あの四人。どこ行った? 今まで確かにいたのに。

 それは突然だった。本当に突然だ。俺は後頭部を思いっ切りけられた。完全に無防備の所だったこともあり、俺は転がり壁にぶつかった。


「痛いな! おい!」

 一体何が起こったんだ? よく見ると、さっきまでの執事の一人がそこにいた。そいつが俺をけったのか? でもどうやって? 俺は肉体強化もしている。普通にけられたのなら、当たる前に気が付く筈だ。


「よくも婿殿を!」

 アオウが殴りかかるが、まるで煙のように敵は消えた。

「何だよ? 今の!」

 でも、一つ心当たりがあった。アオウに教えて貰ったやつ。

「空間移動って奴か!?」

「その通りでございます」

 そう言ったのはさっきまで俺達に紅茶を入れていた執事だ。こいつもどこから現れたんだよ?


「この屋敷の中は全てがミシェル様の掌の上。我々は、ミシェル様のお力のおかげで、好きなように、好きな場所に、テレポーテーションできるという訳です」

 めちゃくちゃ厄介じゃねえか。どれだけ早く動けても意味がないってことだろ?


「あなた方は手強い。我々ではまともに戦えば敵うはずもございません。しかし、この力があれば、あなた方でも、そう簡単には我々をとらえられんでしょう?」

 ヤバいな。これは。一筋縄ではいきそうもないぞ。早く師匠を助けないと。師匠がトップでいかされちまうってのによ!


「なめるなよ! 喰らえっつぅんじゃ!」

 アオウがフルスイングで右拳を振るうも、執事は一瞬にして消え、アオウは壁に突っ込んだ。そのままガレキに埋もれる。

「いてててててて!」

「大丈夫か!? アオウ!」

「おいおい。人の心配してる場合じゃないだろう?」

 俺はまた後ろから蹴り飛ばされた。こいつら、俺の頭をサッカーボールか何かとでも勘違いしてるんじゃねえのか?


「流石にあったまに来た!」

 ぶん殴ってやる! うおおおおおおおお!!! 華麗なる空振り! 俺はバランスを崩して、そのまま床を二転、三転した。

「ちくしょう!」

 ふざけやがって! 師匠にシンクロしてさえいなければ。でも、今シンクロを解くわけにはいかない。目を閉じれば……パラダイスだ! 違う! 一刻も早く助け出さなければ!


「ひゅう。恐ろしい程強いな。あんたら。俺達は転生者でな。身体能力が常人を遥かに超えてるってやつだ。あんたらほどじゃないが。ミシェル様のような超能力もない。しかしだ」

 執事二は右の拳を握ってみせた。

「ミシェル様のおかげで、お前らの動きが見えさえすれば、攻略できるんだよ。お前らに勝ち目はねえ。少しずつでも削られてゲームオーバーさ」

「そうさ。誰も、ミシェル様にはかなわねえ。ひゃはは!」

 執事三が高らかに笑った。執事一は紅茶飲んでやがる。執事四は……四はどこかな?


「奇怪な戦術だが。もう見切ったよ」

 執事四はレイに首根っこを掴まれていた。気を失っているみたいだ。レイが床に執事四を転がす。

「何ぃっ!?」

「馬鹿なっ!?」

 執事トリオが動揺している。

「貴様どうやった!? どうして!」

 レイが声を上げて笑った。


「教えるわけないだろう?」

 瞬間、執事トリオは消えた。

「やれやれ」

 溜息をつきながら、レイが構える。腰を落とし、上体をかがめ、右手を腰に差した剣に持って行く。これは俗に言う居合か? 凄い集中力なのがこっちにまで伝わってくる。


「そこだ!」

 レイが叫んだと思ったら、レイは剣は抜かず、右手を払った。するとあら不思議、また執事三の首根っこを掴んでいる。

「凄いのじゃ!」

 ガレキから抜け出したアオウが感嘆の声を上げる。

「所詮、移動だけだ。攻撃する時は近くに現れるのだから。集中していれば、とらえられないことはない」

 多分、それ出来るのあんただけだわ。俺、集中力ないし、アオウは言わずもがなだけど。


「さてと」

 レイがまた執事を床に転がす。

「あとの二人はどこに行った? 気配すらなくなったな」

「そう言えばそうだな」

 姿は消えているし、攻撃してくる様子もない。俺とアオウなら攻撃し放題のはずなのに。そんな時だ。急に師匠とのシンクロが外れた。


「何でだよ!」

 もう見れねえってのか?

「どうした!? 婿殿!」

「シンクロが切れたんだ!」

「それは多分敵にバレたんじゃの」

「いや。それは考えにくいんじゃないか?」


 レイがそう言って、何かを考えていた。

「どういうことじゃ?」

「あれほどの実力者だ。それが今までそのシンクロとやらに気が付かないと思うか?」

「まあ、確かに」

 じゃあ、どうして今まではシンクロさせてたんだよってなるじゃん?


「やっぱ、気付いてなかっただけじゃ?」

「いや。もしかすると……」

 レイは部屋を飛び出した。屋敷中を駆け巡る。俺達も付いて行く。

「おかしいぞ!?」

「何が?」

「誰もいないじゃないか!」


 言われてみるとである。この広い屋敷の中には、当初それなりに人がいた。それがどうだ? 今は人っ子一人いねえや。


「どういうことだよ?」

「多分、時間稼ぎだったんだ。何かをするための」

「何かって、何?」

「それは分からないけど」

「ちょっと、二人とも待つんじゃ!」

 アオウが俺達の会話に割って入った。何か言いたそうだ。


「どうした?」

「いや、あのじゃ。アルルがおらんことないかのう」

「あ」

「あ」


 そういや忘れてた。任されたけど直後に蹴飛ばされて。忘れてたなあ。ヤバいよ。

 俺達は急いで、元いた部屋に戻った。もぬけの殻だ、誰もいない三と四も転がってない。

「やられたな」

「急ぐぞ! ミシェル様の部屋だ!」


 俺達は師匠の捕らわれている部屋に急いだ。扉を開けると、中央に機械に捕らわれた師匠がいた。上半身を脱がされ、辱めを受けたおかげで完全に力が抜けているみたいだ。他には誰もいない。


「師匠!」

 俺は師匠に駆け寄った。

「モテムか……」

 意識はあるみたいだな。

「やめろ見ないでくれ……」

 いや、でも今更だよな。謝っとくか?


「あの悪いんですけど、シンクロしてたのでほとんど見ちゃってて。すいません」

 師匠は首を横に振った。

「違うんだ。そうじゃないんだ」

 何を言ってんだ? とにかくこれを外すのが先だ。と思った俺は目線を手首の縄に向けた。その時に気が付いてしまった。


 師匠の腰の下あたりに黒いあざのようなブチ模様がある事に。火傷の後か? それともケガでうっ血してるとか?

「師匠。腰のこれ何かやられたの……」

 俺がそう言うと師匠は泣いていた。よく分からないが、この人も泣くんだとびっくりした。

「誰にも知られたくなかった。見られたくなかったのに。うえええん!」

 師匠は大声をあげて泣いていた。

 俺はもしかしなくても、師匠の心の中の何か重たいものに触れてしまったんだろうな。


 五に続く


ありがとうございました!

次回も早めに上げたいと思います!

感想、レビュー、ブクマ、評価なんでもウェルカムです!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ