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2-4 へたくそな絵を載せてんじゃねえよ。せめて、主人公様を描けよ! 決戦! タヌキとキツネ!

二話の四回目です!

下手な絵も付いています! 申し訳ございません!

是非、読んでみて下さい! よろしくお願いします!


挿絵(By みてみん)

登場人物図 第一回〈アオウ〉

種族 オーガ 年齢二十歳前後(本人もよく分からない) 身長139センチメートル 体重三十八キロ

 基本的にオスしか生まれないはずのオーガにおいて、突然変異で産まれたメスのオーガ。生まれつき強い超能力を持っており、その実力は最強クラス。過去に自らの身を守る為ではあるが、同族を多く殺しており、ギルドから危険分子指定されている。クラスはキング。友人のアボーを殺され、我も忘れて敵討ちに来るが、モテムによって返り討ちに会う。それでも、村のギルド一つを壊滅させる大暴れだった。その後、自らの罪を償う為に死のうとするが、モテムの説得? によって思い直し、旅のパーティに加わる。モテムに惚れており、彼の事を婿殿と呼ぶ。




第二回の四


 俺は敵の本丸であろう洞穴へ足を踏み入れた。アオウの情報通りなら、ここにポンポコとコンコンとかいう敵の長がいるらしい。中に進めば進むだけ明るさは増してくるし、音も大きくなる。敵はもう直ぐそこだろう。

 突然、壁に大きな黒いものが映り、俺は咄嗟に岩陰に隠れた。驚いたが、黒いものは敵の影だった。目の前には大きく開けた空間があった。そこで、師匠やアオウの所で見た踊りと同じものが踊られていた。その中心にいるのは……いた。アルルだ。見つけたぞ。

 さらに奥に、俺は二つの影を見つけた。偉そうに鎮座している。あれがポンポコとコンコンか? 俺はよく見た。でも、全然前情報と違うじゃねえか。どう見てもタヌキとキツネって感じじゃないぞ。両方人間の見た目に近い。一人はまさに大男だ。オーガ程じゃないけど。二メートル半くらいはありそうだ。見た目はなんか偉そうな小太りって感じ。七福神でいうところの大黒天ってところかな。

 もう一人は凄い美人だぞ。妖艶な感じが漂っている。大きさは普通の人間の女って感じだけど。めちゃくちゃ性格悪そうだ。俺みたいのは近寄っちゃいけないタイプ。

 二人とも普通の人間じゃないとはっきりと分かるのは、デカい尻尾が出てるからだ。タヌキの方は体の大きさくらいあるし、キツネはそれに付け加えて、九本もゆらゆら揺れてる。マジ怖え。あれって九尾の妖狐って奴じゃん?

 その二人の前には恐ろしくデカい鍋がグラグラ湯だっていた。ああ、あれでアルルを煮て喰う訳ね。ヤバいな。

 くそう。一人で来るんじゃなかったな。俺は強いは強いみたいだけど、正直まだそこまで自信はない。アオウでも連れてきて戦って貰えば良かった。でも、ここには俺しかいないしなあ。

「おうい。そろそろ良いだろう」

 そう言ったのはデカタヌキだった。

「そうね」

 美人キツネも賛同する。

 何が良いんだ? まあ、考えるまでもないか。

「そろそろ鍋も良く煮えた。女を煮て喰おうぞ」

 ですよね。ヤバいな。これ以上ここで隠れている訳にもいかないな。

 アルルが敵の手下達によって鍋に放り込まれる寸前、俺は飛び出した。

「おい! ちょっと待て!」

 颯爽と登場した俺に、敵も大いにビビッて……。

「何かしら? あれ」

「男か。まあいい。食材が増えたじゃないか」

 うん。全然ビビってないね。

「でも、本当に良い男。私が頂くわ。あの子」

「そうか。それは朗報。ならワシはこの女を独り占めだの」

 のんきに二人で高笑いだ。ふざけやがって、俺は強いんだぞ。あんまり、自信はないけどな!

「おい。お前ら、その子を返すんだ」

 俺の言葉に、連中はきょとんとしていた。

「どういうことかしら?」

「大人しく返せば、見逃してやる。ほら、どうする?」

 戦わずに済むならそれでいい。俺は暴力は嫌いなんだよ。喧嘩なんてしたこともないからな。だが、俺の提案を連中は馬鹿にしたように爆笑だよ。ちくしょうめ。

「馬鹿だね。この男は」

「皆。やってしまいなさい」

 美人キツネが指示すると、敵の手下達が臨戦態勢に入る。それに釣られて俺も構えたが、はっきり言ってへっぴり腰の逃げ腰だ。それを見て、連中は笑っている。ふざけやがって。

 連中は即座に飛び掛かってきた。ホント、ここに来てからどいつもこいつも気が早すぎるだろ。取りあえず、俺にはこれしかない。アオウと戦って覚えたやつ。肉体強化!

 俺は力を身体にまとわせた。うん。やっぱりいい感じだ。

 飛び交ってくる手下共を俺はあっという間に蹴散らした。本気出すまでもないや。軽く動いて、軽く触れば失神するし。

 その様子を見た残党共は飛びかかるのを躊躇しだした。どうやら俺の強さに恐れ入ったみたいだな。俺は自分でもびっくりするくらい強いんだぞ。まいったか。この野郎。

「へえ」

「なかなかやるねえ」

 奥の二人が立ち上がるのが見えた。その瞬間、手下共の動きが止まる。俺も一度、止まって様子をうかがう。

「お前、名前は何というか?」

 デカタヌキにそう問われる。

「俺か? 俺は藻添……モテムだ。それがどうした」

「モテム? はて? 聞いたことがあるな」

 デカタヌキは首をかしげた。

「ほらあれよ。リリーナの小娘が連れてるっていう。絶世の美男子。あんたそうなんでしょう?」

 へえ。師匠って結構有名人? 絶世の美男子ってのも言いすぎな気もするけど。悪くない。他人の身体だけど。

「そうだ」

「そうか。しかし、恐ろしく強いのう。エスパーだがシンクロだけのガキという話だったが」

「あれじゃない? リリーナの言う転生覚醒とかいうあれ」

 あらまあ、よくご存知なのね。この人達。

「そうだ。俺は強い! だから早くその子を返してだなあ」

 このポンポコやらコンコンやらはアオウや、師匠が見てすらも雑魚らしいし、俺の実力に流石にビビっただろう。これで無事解決だ。

「どうするよ? キュービ」

「そうねえ。キンチョー。私達で殺して喰いましょ。こいつらじゃ到底無理みたいだしね」

 うん。全然、解決してないね。

 それにこいつら全然名前違うじゃん!

「おい! お前らって、ポンポコとコンコン……じゃないんですか?」

 俺の言葉に二人はまた大笑いだ。

「ああ、そいつらは前の長だ。もう殺してしまったがね」

「世の中弱肉強食なのよ」

 そういった瞬間、二人は消えた。いや。消えたわけじゃない。強化された俺には目で追えた。二人は一瞬にして俺を挟む形を作った。こいつら、強くね?

「お主は強いようだからな」

「二人がかりで相手させて貰うわ」

 ……マジ?

 金長ダヌキが先陣を切って殴りかかってきた。確かに速いし、重い攻撃だ。でもさばきながら感じた。アオウほどではないと。

 スキをついて俺は反撃を開始する。押し込んでる。いける! トドメだ! まずは一人!

 構えた瞬間、金長ダヌキが目の前から消えた。そんなバカな。その瞬間、後頭部に衝撃が走った。

「ぐっ……!」

 俺は吹き飛ばされて岩壁にぶち当たった。攻撃態勢だったし、踏ん張りも効かなかった。大丈夫だが痛いは痛いな。ちくしょう。でも、問題は今のはどういうことだってことだ。俺は即座に立ち上がった。

「ふうう。恐ろしいほどタフだのう。普通なら今ので死ぬぞ」

「あの子。何が起こったのか分からないって顔してるわ。可愛いわ」

 何だ? 九尾ギツネが何かしたのか? でもそこでハッとした。そうか幻覚ってやつかよ。

「お前がやったのか?」

「あはは。気がついたみたい。でもだからといってどうすることもできないわよ。私の華麗なフェロモンコントロール。どこからが幻覚か分からないんじゃ。超能力でも対処できないでしょう?」

 ふん! どこから幻覚か分かったところで、俺には対処の仕方など分からないぜ。

「これがわしらのコンビネーション」

「せいぜい足掻いて、美しくちりなさい」

 やばいね。脳筋行動しか選択肢がない俺にはめちゃくちゃ相性が悪い相手じゃねえか。

 やっぱり一人で来るんじゃなかった。

 師匠、アオウ。早く来てくれー!


 五に続く


ありがとうございました!

次は一日か、二日かで上げると思います!

絵はまた描く暇があったら上げます!

女の子しか描きません!

ブックマーク、評価、よろしくお願いします!

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