第18話 転生まで後1日
よろしくお願いします
俺は昨日は初めてトアと喧嘩をして今も継続中だ。
最悪だ。
今日は転生するかもしれない日なのにトアと喧嘩したせいで全然盛り上がれない。
それにあれからトアが全く応答しない。
しかし今回の喧嘩はトアが悪い。はずだ。
だって俺の前世の30年間を否定したのだから、確かにトアの言うとうり俺は自己中だった。
だから、異世界では支える側になるって決めたんだ。
ん?
支える側だったら平民より貴族の方ができることは多いのではないか?
あれ?トアって確かこの宣言を言った記憶を知っているよな。
それを踏まえて貴族を進めて来たのかな?
だとしたら俺が悪いのか?
急に罪悪感が俺を襲い始めた。
トアのヤツこの感情をエネルギー保存庫に入れないみたいだな。
怒ってるかな?
言いすぎたのかな?
傷ついたのかな?
どうやって仲直りすればいいんだろうか?
和人は喧嘩をしたことがない、なので仲直りの方法がわからないのだ。
(おーーーーーい、トアーーーーーーーー)
『…』
(トア、俺が悪かった、悪口言ってごめん)
『…』
(お願いだ、応答してくれ頼む)
『マズダーは反省じていまずか』
(ああ、反省している、ごめん)
数分後
『私はマスターが貴族になるのがもっとも最適だと思い、説得するために説明しただけで私は悪くありません』
(う、うん、そうだね)
俺はわかったことがある、俺が割合を変えさせたことで感情が豊かになったことが原因かどうかはわからないが、どんなにすごい能力を持っていてもトアはまだ生まれて1年も経ってない。
だからか、意外とワガママなんだ。
かわいいな。
(言いなりとか言ってごめんな)
『そうですよ、私とマスターは共に歩んで行くのですから』
(そうだな、トアがいつも俺を支えてくれないと俺は異世界で生きていけないな、だから、俺の補助、よろしく頼む!)
『了解です、マスター!』
初めての喧嘩は2人の絆をより深めるものとなった。
(よし、トア、昨日転生しなかったってことは今日来るんだよな)
『いえ、明日になりました』
体があれば、思いっきりコケていただろう。
(明日か、それは貴族の方か)
『はい、平民の方はあと4ヶ月かかります』
(それを聞いていたら文句の1つも言わずに貴族を選んでたのに、まぁ、仲直りもできたしいいか、それでその貴族の爵位は)
『公爵ですね、貴族の中で一番偉いです』
(それって…まぁ、偉いならまぁいいか)
『公爵なので魔力量、伸び代、共に高いですね』
(その魔力量ってもっと増やせないの)
『可能です、能力共有を使いエネルギー保存庫を使用、保存庫からエネルギーを出す際、エネルギーを魔力に変換すればいいのです』
(すげーー!その手があったか、でも出来る限り自分の魔力でどうにかすることにするよ)
『頑張ってください、マスター、マスターの体は受精卵の時から今現在までに私が補助したお陰で魔力量は既に50000を超えています』
(え?…あのさ王族でも貴族でも平民でも生まれてくるときは1だったりするのか)
『いいえ、最初からバラバラですね、ですが天才は1万くらいはあるでしょう、ちなみに私が補助しなければマスターの魔力は6000くらいだったかと』
(6000でもすごい方なのにいきなり50000って、魔力量って限界はあるのか)
『限界はないと思われます、私が補助するのですから人類の頂点を取ることも可能でしょう』
(その魔力量を持って生まれたら大騒ぎしないか)
『騒ぎにはなるかと、マスターは神童って呼ばれるかもしれません』
(神童なんて呼ばれない程度に頑張ろうな)
『ダメです、マスター、貴族、それも公爵家で神童だったら、モテまくりですよ!』
(よし、トア君はこれからも私の補助を全力で頼むよ!)
『はい!』
(うむ、良い返事だ、一緒に株式会社ハーレムを立ち上げようでわないか!)
ははハーレムははハーレムははハーレム…
数分後
『落ち着きましたね』
(おうよ)
(それでさ…)
その後、2人は転生するまで話し続けた。
すぐに仲直りしましたね