とうとう俺もリア充か?
俺は、父と二人暮らしをして15年目…にして15歳。母は、俺が生まれたときにそのまま息を引き取ったそうだ。二人暮らしに不満なことはなく、平凡な日常を過ごしていた。俺が春休みの時、父は出張に行くから2日家を空けるといって、荷造りをしてすぐに出て行った。よくあることなので、「いってらっしゃ~い」といつものようにいって、俺は部屋に戻った。家事も終わらせ、ベッドで昼寝をしているともう夕方になっていた。だがまだ眠いと毛布を顔までかぶる。そうして二度寝しようと思っていたら、家の電話が鳴った。面倒なので、居留守しようと思ったが、何度もかかってくるので、イラつきながら電話をとった。
「もしもし?」
「こちら〇〇病院です。長谷川裕也様でよろしいでしょうか?」
「はい、そうです。」と、なんで病院からと首をかしげながら話を聞く。
「率直に申し上げますと、あなたのお父さんが、多重事故に巻き込まれ意識不明の重体です。できるだけ早くに病院に来てください。」と理解が追い付かなくしばらく言葉が出なかった。
「長谷川様?」
「あ…いえ、すぐ向かいます…」と電話を切ったあと、一歩後ろにさがりお尻から倒れた。「嘘だろ...早くいかなくちゃ」と家を飛び出し病院へと向かった。その病院は遠く、走っても1時間かかる。俺は必死に走った。
そうして病院に着くと、一人の医者と看護婦がいた。とても残念そうな顔をしていた。
「残念だった。君のお父さんは亡くなられたよ」と医者は言った。
父は死んだ。葬式が行われ、俺にとっては知らない人ばかりだったが、血のつながっている人たちが集まって、引き取り先を話し合っていた。なんと、俺は父との幼いころからの親友の家族に迎えられることになった。その人は折田誠という人で、葬式で引き取り先の話の最中に割り込んできたそうだ。誠さんは、とてもフレンドリーな人で、やさしい人だ。なんだかんだ、気持ちは落ち着いてきて、引っ越しや高校のことで慌ただしく準備をし、ついに引っ越すことになった。
折田家には俺と一緒で、この春高校生になるという女子とその妹がいるという。何があるのか、想像もつかない。そんな気持ちを抱きながら、折田宅の前ついた。
「緊張してきた…」
ドアをこんこんと叩こうとしたその瞬間、ドアが開けられ俺はありえないほど吹き飛ばされた。
「あ、裕也くんもう来たんだ!はやいね~。さ、入って入って。もう荷物は届いてるよ。」ととぼけたような挨拶をされて少々困惑したが、新しい生活が始まると心が躍っていたせいかあまり痛みは感じなかった。
「は、はい!」
家に入ると広い吹き抜け構造で、二回から下が見下ろせるようだ。
「今日から裕也くんの家になるんだから、遠慮せずすごしていいからね。」
「はい!」と喜びながら上を見上げると、一人の少女が僕を2回から見ていた。
「あ、あの、今日からよろしく。」と挨拶をすると、ふんと振り返り行ってしまった。俺は首を傾げた。
正直初めて書いた話なので全然自信ないんですけど、少しずつ投稿していけたらいいと思っています。