作中神話要素解説
裏野ドリームランドの設定は独自のものであり、他の作品に影響を与えるものではありません。
◇裏野ドリームランド(現実)【施設】
とある地方都市の郊外に作られた大型レジャーランド。周辺のレジャー需要を満たす期待の施設であり、実際に開園以来入場客は右肩上がり。
……だった。
開園から三年目。ある事故を切っ掛けに、裏野ドリームランドに関するおぞましい噂が流布し始めた。主要層である子供連れの来園は急降下し、更に維持が難しくなった施設の閉鎖。設備の整備不良からの事故と負のスパイラルに落ち込み、開園五周年を迎える前に閉園した。
その後も閉鎖された敷地内で事件が多発するなど怪事件が多発。施設の解体撤去もままならず、地権者や運営会社の人間も蒸発。遂には敷地内どころかそこに至る為の道路も閉鎖され、現在は植物が生い茂る場所になってしまった。
◇裏野ドリームランド(幻夢境)【化身】
しばしばドリームランドでは、現実から渡った人間の意識に基づいた空間が形成される事がある。しかしこの裏野ドリームランドはそういった類ではない。
これはとある神の化身。『真夜中のサーカス』の亜種である。
◇真夜中のサーカス【化身】
記録起源は古代ローマ時代に遡るが、実際はメソポタミア文明期にも近い存在が目撃されたという記録が存在する。
真夜中にどこからともなく現れ、子供を誘い出し連れ去る集団。
つまり、古代から存在する『子供攫い』の伝説である。
『真っ暗森』『ハーメルンの笛吹男』『霧の町』『夜の遊園地』などと同一視される。
無貌の神ニャルラトホテプの化身とも、ヨグ=ソトースの化身とも言われる。
ちなみに藤田和日郎の名作『からくりサーカス』に登場するものとは関係ない。関係ないがラスボスは割と何かの化身っぽい邪悪さが素敵。
数多の化身の中でもその特異性は、個であり群であり土地であり世界である事。
基本は不定形で、核となった人間の意識から形を作り出す。
幻夢境にて形成された裏野ドリームランドは一人の少女を中心とした閉鎖空間であり、ドリームランドの住人は地面を伝ってそこに入る事はできない。
そして、少女が外に出る時、その役目を終える事になる。
強力な力を持つ旧支配者クラスなら入り込むことは可能。
現に地底にはツァトゥグァ、ドリームキャッスルにはハスターが来ている。
◇大観覧車【アトラクション】
遊園地のシンボルとして存在感を示す存在。ある意味ランドマークとしての役割と言える。
ただし、裏野ドリームランド(幻夢境)の観覧車は少し違う。
案内人が「ドリームランドを見渡せる」と言っていたが、これは遊園地ではなく言葉通り幻夢境全てを見渡せるのである。頂点の滞在時間はおよそ数十秒だが、その一瞬でとんでもない経験をする事は保証する。
……まあ、正気度チェックは免れないわけだが。
そもそもここのアトラクションで正気度チェックをしない物など存在しない。
ただし、下記のアイテムを保持している場合はその限りではない。
◇銀の小鍵【アイテム】
裏野ドリームランド(幻夢境)内の無期限フリーパスポート。御帰りの際は返却。
ついでに園内での正気度チェックを回避できる効果もある。
◇星の姫【化身】
ドリームキャッスルの夜の舞踏会に姿を現すお姫様。その正体はハスターの化身。何をしに来ているのか、なんで女性型の化身なのか、その辺りは不明。
案外、遊園地という形で顕現した地球のエンタメに興味を持ったのかもしれない。
◇ギルマンくん【マスコット】
アクアツアーのマスコットキャラ。魚と蛙の特徴を持つ。
アクアツアー以外で出会う事は稀。
パートナーは魚人姫のイスマちゃん。
◇ツァトゥグァ【旧支配者】
となりのツァトゥグァ。
だいたい夏休みにテレビでよく出てくる。
比較的人類と意思疎通ができる類であり、しかも力を貸し与えてくれる旧支配者の中でも異例に近い存在。
……と聞くと良さげな感じがするが、それはつまり核弾頭をも超える力を、条件次第とはいえ魔導に通じてもいない普通の人間にも行使できるという事に他ならない。
さらに、人間レベルの損得が通じるはずもなく、また代償を求めない存在でもない。
たとえば、何もわかっていない子供が放った「妹に会わせて」という願いを代償込で叶えるという危険極まりない事態も発生する。
この強大な旧支配者に人間が出せる代償など、命しかないという事は覚えておくといい。
◇案内者【化身】
タウィル・アト=ウムルの代行者であり、ただ一人裏野ドリームランド(幻夢境)で独立した存在。
少女のことを心配しているようにも見えるが、これはこの存在が裏野ドリームランド内では力を行使できず、少女の選択を尊重しなければならないからである。