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そこは、裏野ドリームランドだった。
お城。
観覧車。
ジェットコースターのレール。
確かにそこにある。
けれど、それはあまりにも変わり果てていた。
夕暮れの中に佇む、錆びた、壊れた、千切れた、骨だけになった、無数の何か。
枯れた草と伸びるだけ伸びた木々。
誰もいない広場に犬の遠吠えが響く。
さっきまで見ていた景色が、まるで一瞬で壊れてしまったかのような。
思わず握ろうとした掌の中には何の感触も無い。
私のお守りはもう、どこにも存在しない。
そう。私はここに戻る事と引き換えに、夢見る力を失ってしまったのだから。