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「。」シリーズ

踊レ祭レ。

作者: 杠 音韻

「。」シリーズ第四作目


タイトル上の「。」シリーズから他の作品が読めます。

接頭交わした騒然映像。

最終日雑踏止まる(せい)

月光に太陽系、ジリジリ紫外線の雨。


揺れる卒倒絶倒八等倒れる民衆。


告げる王政、繰れる王朝。


「ヒレ伏セ、民ヨ」


薄汚れた灰色の眼はそう言った。

空挺論理は消え失せ爆ぜる。

写し出される最終日、劣等昏倒ひれ伏す大地。


「ワレハ王、貴様ラノ王」


揺れる太陽系、(すすき)のホコリが舞う大都市。

半目見開き絶対王朝は終わらない。

詭弁垂らす粒状報復は失せる儚き憂い世の終い。


見下げてるだけの眼はいつしか消える。

刻々迫る王政陰程。


世は暗がり、太陽は黒い大地を這う這う、這いずる。

手拍子響く狂った諸君。

約束された桃源郷。

安置無低地安全安心摩天楼。


憂い祝詞(のりと)に吊られる民衆、散在する血統歴はビリビリ走るピリピリ痛い。

曇天包まれた結晶、降る雪舟。


狂った狂った魅せぶ混集、生者も亡者も宴や宴。

王の帰還に踊れ回れ歌え祭れ。


反転する新天地急展開ジパング。

その眼は嘲笑う。


「王ハ戻ッタ、統制サレタ世界ヲ約束シヨウ」


眼は弾け列主鈍行トラベル説法。

九の里は睨む九龍越えて。

空虚の地中終える旧世代。

流転は深海果てまで噎せる、結集固まる王政の乱。


騒然の咽び、少年は散る。


また、王族嫌悪は募り募る。


狂う娃の先、王の命。

いつしか消える雑風奏。

糾弾走る教団消える、絶対宗教暮れる太陰系。

月彰、吽啓、陰惨、黄道膨れ上がる。


「どいつもこいつも狂ってんだよ、分かるか小僧」


黒光りする服を靡かせ揺れる黒髪。

雑に投げ棄てたジッポと拳銃。


そして六発の銀霊。


コースターを示し、オイル臭い街を出る。


「地底人が」


差す時計は深夜十一時、照り付ける光陰星が膚を刺す。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ちとこの作品の難読語が功を奏すか、もぐらには判断がつかないのでそこはスルーしますが、考察してみると話は凄く面白いし、舞台背景はふわっとして見えづらいけど興味深いです(それぞれの話を読めばこ…
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