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やっとゲーム設定の説明が始まりました。

「クロ様、シロ様。またお会いしましたね」


 光が治まったので目を開けると、そこにはポラリスさんが立っていた。以前と同じ、白いワンピースと結ってある銀髪が良く似合う。

 周りを見ると、キャラクリエイトの時と同じ平原だった。本来はここでキャラを決めたらチュートリアルの案内をして、受けるとそのまま続けて進めたんだろう。俺は急いでて飛ばしちゃったけどさ。



「ポラリスさんって、チュートリアルも担当されてたんですね」


「いえ、お2人の為に特別に使命を頂きました」


「あ、そうだったんですか!態々ありがとうございます」


「またお会いしたいと思っていましたのでお気になさらず」


 にこっと微笑む姿はやっぱり綺麗だ。

……ん?でもよく見たらどこかで見たような恰好だな?


 ふと、隣にいるシロを見る。


「あっ……シロとポラリスさんて服が似てますね」


「はい。シロ様に服のデザインをどうするかお聞きした所、私と同じ服をご希望されましたので、少々手を加えてご用意しました」


「そうだったかしら?」


「こら。貰ったなら"ありがとう"だろ?」


「……ありがとう」


 よしよし。シロは言えばちゃんと出来るいい子だな!


「あの、そろそろチュートリアルを」


「おっとそうでした。よろしくお願いします」


 シロの頭を撫でてたら、思った以上に耳の肌触りが良くて撫で続けてしまった!シロも少し警戒しちゃってるし、やり過ぎは気を付けなきゃな。




「こほん。では、改めてチュートリアルを開始致します」


 そう言ってポラリスさんが大きく両手を振ると、

さぁっと風が流れて林の見える道沿いへと景色が変わる。


 そのままポラリスさんによるゲームシステムの説明が始まった。

まとめると、次のようになる。





[ NFL世界設定 ]


 この世界の人々は、星導教会を通じて星を神として崇めている。各領土の権力者はそれぞれの星の神の神託を受けて実行する使命がある。2つの月は神の御使いとして世界を見守っていると言われる。夜を司る蒼月ムーンと昼を司る白月ルナ。


・基本:ゲーム内 3 時環=現実 1 時間

時環=時間 名称が違うだけ。

※但し、イベント内では変更あり


・プレイヤーは「転身者」と呼ばれる。

ステータスでの固定職は無く、町も含めて職業は自称である。


・通貨:イェン

1イェン=10円程度の価値観


・痛覚は最小1%最大50%の設定が出来る。初期設定は5%になっている。

部位欠損は回復魔法か教会、もしくは死に戻りでのみ治療可能。


・NPCは基本AIだが、時折スタッフのキャラが住人達に紛れてゲーム内を巡回している。

素行の悪いプレイヤーは即時連行する場合もある。


・街の中では星の加護により、転身者プレイヤーや住民同士が攻撃してもダメージはないが、きちんと身分証を提示して入らないと加護を受けられない。


・現実世界同様法律があり、罪人は相応の罰を受ける。

その際は、現実世界でも犯罪者予備軍として行政機関に報告される。


・性行為は出来ない仕様だが触れる事が出来るため、もし性的暴行に近い被害を受けたらGMコールで対象データを確認して対処してもらえる。当然これも加害者には現実世界でも相応の処理をする。


※行政機関への報告は規約事項にも記されており、BSVR購入時に同意を求められている。



[ 魔物モンスター


・世界の中で蓄積したマナ(魔力)から生まれる

近辺のマナに影響を受けた個体が生まれる

・どんな容姿でも、必ず赤マーカーで表示される

倒してマナを吸収する事でプレイヤーは経験値を得る



[ 種族特性 ]


人:人単体のみ。特徴はないが欠点もない

→特徴部位:なし


獣人:種族様々。種族ごとに特徴が出る

→特徴部位:主に頭上の耳と尻尾


鬼人:額に角を持つ怪力だが燃費が悪い

→特徴部位:額に1本角、やや青い肌


妖精:シルフやウンディーネ、ドワーフなど。得意属性が1つに絞られるがその分強力

→特徴部位:背中の羽や低身長など


白耳長:所謂エルフ。水と風と光の魔法と弓が得意。MPが高いが耐久値が脆い

→特徴部位:白い肌、人族より長くとがった耳


鱗人:リザードマンやマーマン等人型である爬虫類や魚人。種族ごとの地形効果がある

→特徴部位:肌の一部に鱗、得意地形ごとにエラなどの追加部位


竜人:鱗人の上位的存在だが実際は別。竜の血を継ぐ。成長はかなり遅いが後に竜化が使える

→頭上に2本の角、肌の一部に鱗


黒耳長:エルフの正反対の性能。火と土と闇の魔法と近接戦闘が得意。MPが高いが耐久値が脆い

→焦げ茶色の肌と尖った耳



[ レア度 ]


・レア:☆1〜10

ドロップやプレイヤーメイドに対する評価


・イベントレア:★1〜10

運営やイベント配布の特殊品に対する評価



[ 品質 ]

・E〜S(5段階+別格のS)

同じものでも品質によって効果ボーナスが違う



[ ステータス ]


・HP/SP/MP/EPがあり、%で表示される。

(装備品の耐久値なども同じく%表示)

 視界のどこに表示するかは任意で固定できる。


・ゲージの色

100%:青、100%未満:緑、50%未満:黄、25%未満:赤

と色が変わる


HP:生命力 文字通り生命に関わる

SP:持久力 走行など過度な行動時に減少

MP:精神力 アーツ(アクティブスキル )の使用時に減少

EP:満腹度 基本常時減少


・力や素早さなどの身体数値はあるが表示されなく、種族LVは存在する。

種族と個人の行動によって成長し変動する。


・満腹度(EP)が一定以上下がるとペナルティが発生する。時間によって減少し、特殊条件以外で自然回復しない。

25%以下で全ステータス2割減、0%でEP以外の3種の自動回復不能


[ 状態異常 ]

 一定時間で回復するものや特定のアイテムやスキル・施設でないと回復しないものもある。ステータスに表示される。食らっている間は自動回復しない。

 時間経過以外で完全に回復させるには同等ランクのものが必要になり、足りない場合は相応ランク分の軽減となる。最大ランクは5まで。

(例:毒3に対して解毒2を使用→毒1に軽減



[ 装備品 ]


基本武器種


短剣:手のひらよりやや大きいナイフ

片手剣:片手で扱える剣

両手剣:大振りな剣

槍:リーチを生かして突くための武器

片手斧:片手で扱える片刃斧

両手斧:両手で扱う両刃斧

杖:魔力集中の媒体だったり、槍や剣のように近接でも使える棒

鈍器:杖より頑丈で殺傷を目的とした打撃武器

拳打篭手:防具だけではなく武器として扱う造りの篭手


武器

右:1ヶ所

左:1ヶ所


盾は武器装備に含まれる

両手使用武器は左右両方で1ヶ所扱いとなる



防具の装備箇所


頭:1ヶ所+アクセ1ヶ所

胴:1ヶ所+アクセ1ヶ所

腕:1組 +アクセ2ヶ所

腰:1ヶ所

足:1組



[ ストレージ ]


・装備品以外のドロップアイテムは99個までスタックされる

 装備品は1品で1枠取られ、スタックされない

・NPC含むユーザーメイドの消耗品は1種50個までスタックされる

・初期のストレージは30種入る

・ストレージ内には生き物は入らず、時間経過もしない



[物や人上のマーカー色]


白:スキル効果で見える特定ポイント


青:住民 (GMも含む)


緑:転身者 (プレイヤー)


黄:元犯罪者 (住民・プレイヤー)


橙:殺人未遂者 (住民・プレイヤー)


赤:殺人など重度の犯罪者 (住民・プレイヤー)と敵意ある生物・魔物


・黄はゲーム内で定められた執行猶予を経過すれば緑に戻るが、黄の状態で再度罪を犯す事で即時橙になる。但し、緑に戻ってもステータスに前科は残る。


・橙はゲーム内で定められた執行猶予を経過すれば黄に戻るが、橙の状態で再度罪を犯す事で即時赤になる。


・赤は正当防衛などの理由が認められない限り赤のままとなる。正当性が受理されれば赤を解除されるが、審議中も赤のままとなる。赤になった時点で理由はどうあれ現実での行政機関へ報告が行く。


・罪の重さは教会にて神の審判を頂き決定される。



[ デスペナルティ ]


 転身者は町の中などセーフティエリアと呼ばれる場所では死亡しないが、フィールドその他セーフティエリア外ではHPが0になると死亡する。そして拠点か最後に教会で祈りを捧げた街を選択して戻される。


・緑マーカー状態では固定縛り(バインド)アイテムは落とさないが、対象は装備品も含まれる。


・ゲーム内で24時間以内に拾ったものが次の所持者になるが、拾われなかった場合は消滅する。


・マーカーの色によってペナルティは変化する。


 緑:6時環ステータス8割+所持金半額+アイテムランダムドロップ2〜5個。

(ログアウト中も時環カウントされる)


 黄:緑ペナルティ+所持品中最高レアをドロップ。


 橙:ステータス8割減+全アイテム所持金ドロップ+特殊牢獄エリア720時環(ゲーム内で30日)拘束。ログアウト時はカウントされない。


 赤:全アイテム所持金ドロップ+アカウント凍結


※赤マーカーの転身者と住民を討伐した場合、特別報奨金が貰える。



 と、基本はこんなところだ。


 タカキさんと話してたのを思い出す限りじゃ、NPCをあれだけ大事にしてるならゲーム内でNPCも含めたPKプレイヤーキルなんてさせなければいいのにと思ったけど、フルダイブVRのそしてAIのデータ収集にはこういった要素も必要不可欠だからと上が決断したためだそうだ。

 行政への報告の件は、よくある団体とやらが"暴力的なゲームは犯罪者を生み出す"と騒ぐだろうと初めから行政と組んでおいたらしい。


 特に住民に対するPKについてはホントは禁止にしたかったと、

後に悔しそうに周りのスタッフからタカキさんに語られたわけで。




 あ、シロはとっくに飽きて話を聞いていない。ポラリスさんに貰ったジュースを飲んでのんびりしていた。シロから見ればわけ分からないだろうから、一緒にいてくれるだけよしとしたんだ。



 すまんが、もうちょっとだから待ってくれ!



何か自分で設定忘れてやらかしそうで怖いです!


※12/14 ストレージの重量制限設定は削除しました

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