prologue
—――― 聖地 レイヴローザ
上空にて、黒い光が聖地を襲った。
太陽によって照らされたこの世界に、白夜が訪れた。確かにそれは真っ黒な光ではあるが日の灯りのようにチカチカと輝いてるわけではない。
漆黒暗黒暗闇……
恐ろしい憎悪が練りこまれたような輝いていない光。
その悪意と殺意と、そして恐ろしい黒い光気づいたものがただ1人。
腰ほどの長さの白い白い髪を
さほど大きくもない体を
瞬時にその光の行路に立ちはだからさせ、
誰にも理解できないような言葉をつぶやいた。祈るように前に握られていた両手を、黒い光に向ければ・・・・何もなかったように、空気に溶け込んでいった。
間も無く少女の白髪は黒へと変貌し
力が抜けたように地面をめがけ落ちていったーーー。
地面にぶつかる音、悍ましい音や状態が想像されたが黒スーツの男がそれを阻止した。そのままその2人は、先ほどの"光"のようにして風景に溶け込むように見えなくなっていった。
全ては目にも留まらぬ速さで、誰もその瞬間を理解すらできなかった。極夜の状態であった世界は、何事もなかったように晴れ渡り太陽がチカチカと輝く世界へと戻った。非日常など存在しない何故なら、時さえあれば日常へと早替わりするからである。この出来事もまた、誰の記憶に焼きつくこともなく気付けば日常と替した。
あくまで、一般市民においては…
聖地レイヴローザ:
唯一巫女が存在する世界。巫女は未来に起こる出来事、予言を視ることができ
聖地レイヴローザから魔法使いの手により数々の世界に伝えられる。聖地レイヴローザには魔法使いのみが存在することができ、人間は存在することは愚か出入りすることさえできない。




