討伐隊員へ
ナイトの魔法で全員、とりあえず無事だった。
「おめでとう。演習おつかれさま。そして、ナイト班とザック班は討伐隊員へ昇格する。後程、初指令を渡すからまってるように」
嬉しかった。レオに近づける。
討伐隊本拠地で待っているとすぐに指令が来た。
討伐隊の目的は魔物を倒すことによって町を守ることだ。
俺たちのところにはどの町を守るかという、指令がくだった。
俺たちがこれから守るのは東の町トーイスだった。
「今すぐ出発して」
どこからか声が聞こえた。
「なあ、いま、なんか聞こえなかった?」
「いや?」
アルベルトは返事する。
「アリスは?」
「私もなにも」
「あれぇ」
「よぉ、よかったな、討伐隊になれて」
コージュ先生だ。
「旅はあしたからだ今日はゆっくり休んどけドラゴンとの戦いの傷を癒せ」
「いえ、今日出発します!」
おれは声にしたがって言った。
「そりゃ、きつくねぇか?」
アルベルトが言う。
「私も!今日いきたい!」
アリスがいう。
「んじゃ、しかたねぇな」
アルベルトも納得したので俺たちはトーイスの町へ向かうことになった。
トーイスの町はバラモンド城へと続く道の途中にあった。
トーイスの町への道はそれなりに整備されているので魔物は多くない。はずだった。
たまたまだろうか、今日はよく、魔物に遭遇する。それも、トーイスの町への街道には生息していないような魔物にさえ遭遇する。
「なんなんだよ!だからおれは、今日は出るな!って言ったんだよ!」
アルベルトは怒っている。
それにしても、様子がおかしい。
そして、しばらくして、トーイスの町にたどり着いたはずだった。
俺たちがたどり着いたのは、何もない荒れ地だった。
「おい、トーイスのまちは…」
おれはおどろいた。
あの声はなんかの罠だったのだろうか
「とりあえず、ピスフル王都にもどりましょ」
アリスの提案にのった。
俺たちはピスフル王都へ急いだ。
しかし、そこでまた、思わぬ敵に出会った。
向こう側から王国軍が馬にのって来た。
きっと、トーイスの町の異変に国王も気づいたのだろうか。
そう思って話しかけようとしたがそれどころではなかった。
王国軍の兵士は高いところから剣を振りかざしてきた。
俺は、急いで避ける。
「なにすんだよ!」
そして、兵士は言った。
「国王の命令だ。お前らを始末して王女様を取り戻せと」
「王女何て知らねぇよ」
アルベルトが反抗する。
「やめとけ、アルベルト。この人数は勝てない」
王国軍は、数百人いた。
「アリス、お前…」
アルベルトがアリスを睨む。
「ごめん、騙すつもりはなかったの」
「ふざけるな!」
「まて」
「なんなんだよ!」
「お前はアルベルトか?あの、盗賊ファントムの息子だな」
「おいやめろ!」
アルベルトは捕まった。
「そこの少年、お前にも来てもらう」
おれは、気を失っていた