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魔人戦争  作者: ぱるしゃん
訓練生編
3/8

第一回討伐隊訓練演習

討伐隊訓練生となって月日が流れた。


第一回討伐隊訓練演習の日がやって来た。


これは訓練生が実際に任務をこなしてくるというものだ。任務の出来によってはここで、本当の討伐隊に入ることもあり得るという。


演習は班ごとに行われた。


俺の班には、剣士のアルベルト、魔法使いのアリスがいた。


「よし、いくぞ」


俺は、アルベルトとアリスに言う。


「ふん、お前たちはこの演習では討伐隊にはなれない。なるのは俺たちだ」


そう言ってくるのはなぜか俺をライバルとして見る、ナイトだ。


ナイトは魔法使いだ。


ナイトの班には


剣士のアイラ、格闘家のゲンがいる。


「それでは、第一回討伐隊訓練演習を開催する」


教官が話を始める。


「演習の内容を説明する。一度しか言わないからよく聞け。お前たちには今からこの、洞窟に入ってドラゴンを討伐してもらう。このドラゴンの強さは入試のときの5倍だ。ここドラゴンをそれぞれの班が協力して倒してこい。以上」


訓練生は洞窟のなかにはいった。


洞窟の奥にたしかに、ドラゴンがいた。


ドラゴンは尻尾でこちらに攻撃してきた。


俺の班ととナイトの班以外の人は重傷を負った。


「こいつ、やばいぞ」


俺は呟いた。


「アリス!お前はみんなのことを回復してくれ!アルベルト!お前はアリスを守ってくれ!俺は、こいつを倒す」


「わかったわ」


「おうよ!」


「手、貸してやるよ」


そう言ってきたのはナイトだ。


「ありがとうな」


「よし、ゲン、アイラやってこい!俺は、アリスを手伝う」


「ええ」


「うっす!」


俺とアイラとゲンでドラゴンに向かうとドラゴンは火をはいた。


「ウォーター・マジック!」


俺は、水の魔法を唱えて火を消した。


次にドラゴンは洞窟の壁を崩してきた。


俺とアイラとゲンに、被害は無いが


アルベルト、ナイト、アリスに岩が落下する。


「ここは、まかせとけ!」


アルベルトが言う。


アルベルトは数少ない二刀流剣士だ。


「俺が岩を浮かせておくからその間にお前が岩を切れ!」


ナイトがそう言うと岩が宙に浮いた。


魔法使い族はそんなこともできる。


「俺が生きてきて編み出したオリジナルの剣技。ブレイクソード!」


アルベルトがどんどん岩を砕いていく。


「よし!ゲン!頼んだ」


ゲンがドラゴンの尻尾をつかんだ。


ゲンは格闘家だ。筋肉がとにかくすごい。特殊な技とかテクニックとかじゃなく力で戦っている。


「次は私の番ね」


アイラがいく。


アイラも剣士だがアルベルトとは違い、二刀流ではないが動きが速い。


アイラはドラゴンの足を攻撃した。素早いその動きですべての足を順番に攻撃している。


「ザック…お前の番だ!やれ!」


ゲンが言う。


「おうよ!」


俺は、高くジャンプした。


足と、尻尾。すべての動きを封じたならあとはここだけだ。


あたま。


俺は、剣を両手で握り上から攻撃しようとした。


だが、それは失敗に終わった。


ドラゴンは飛んだ。とても、狭いがすこし、宙に浮くくらいのスペースはある。


突然ドラゴンは口を大きく開けた。


口には光がどんどん集まっていく。


ドーーーン!


ドラゴンは光線を出した。


その光線は討伐隊訓練生に向かって放たれた。


討伐隊訓練生は重傷を負った。中には死者もいる。


「こ、こいつ…」


高くジャンプしていた俺は、一番近くで光線をくらった。


再び、ドラゴンの口に光が集まる。


次、くらったら間違いなく全員死ぬ。


「ザック、まだ、戦えるか?」


ナイトだった。


「あぁ、もちろんさ」


「俺がお前を浮かす。お前は真上からドラゴンを真っ二つにしろ。時間がない。やるぞ」


俺は、浮いた。


ドラゴンがこちらに口を向けてきた。


口には光が集まっている。


俺は、ドラゴンに向かって剣を構えて、ドラゴンの方へ落ちていった。


俺がドラゴンを切りはじめたときとら光線の発射されたタイミングが、同じくらいだった。


おれは、無事、着地した。


しかし、洞窟の壁が崩れてきている。


「ナイト!たのんだ!」


「デストロイバースト!」


ナイトが魔法を唱えると岩はすべて砕け散った。

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