討伐隊試験場
目が覚めるとそこには剣と本がおいてあった。
目の前には扉があった。大きな、岩でできた扉だ。
「こ、これは…」
とりあえず、俺は、剣と本をもって扉のなかに入った。
ドン!
と大きな音が扉の中の部屋には響いた。
目の前にはドラゴンがいる。
「あれは…」
ドラゴンが火をふいてきた。
俺は、すかさずよける。
やはり、そうだ。レオとここまで来るときに魔物と戦った時にも感じたが俺には戦闘経験があるようだ。脳が覚えてなくても体が覚えてる。
俺は、本を開いた。
ぱっとみると何が書いてあるのか分からなかったがすこしすると、この本は魔導書であるとわかった。
魔導書とは書いてある魔導文字を唱えることで魔法を使うことができる。
表紙には『魔導書~初級編~』と魔導文字で書かれていた。
魔導文字とは古代、魔法使いの一族が一文字一文字、魔力をこめて作ったとされている。
なぜ、俺がこんなことを知ってるかなんて知らないがやはり、戦闘経験がある証拠なのだろう。
再び、ドラゴンが火を吹いてきた。
俺は、水の魔法を唱えてた。
「ウォーター・マジック!」
ドラゴンの火を水が消した。
「来いよ、ドラゴン。一発で終わらしてやるよ」
俺は、宙に飛んだ。
ドラゴンはてを伸ばしてひっかいてこようとするが届かなかった。
俺は、魔導書を投げ捨て、剣を両手でもち、ドラゴンを真っ二つにした。
俺は、しっかりと着地した。
奥の方の扉が空いた。
「素晴らしいよ、君。ドラゴンを自力で倒した人間はまだ、二人目だよ」
扉の奥から出てきた人が話しかけてきた。
「誰だお前?」
「すまねぇ、俺は、 教官のコージュだ。よろしく。ビックリしたぜ、あのドラゴンをこの入学テストで倒したのは史上二人目だぞ。普通の人間はその辺にある装置を見つけてドラゴンを上から降ってくる岩の下敷きにするか、死ぬかのどっちかだ。すげぇよ、お前」
「は、はぁ…」
「よし、合格だ。今日からお前は討伐隊訓練生だ」