終わりと始まり
これは、2年ほどまえに友達から「ゲームをつくるのでシナリオくれ」と言われたときに書いたものです。
つまり、ぱるしゃん誕生前の作品になります!笑
まぁ、これをきっかけにちょっと物語を考えるっておもしろいなって
よろしくお願いします。
ゴン!
背中から鈍いおとがした。
背中というべきか、後ろというべきか。
いや、下からだ。俺はどこからから落ちた、そんな気がした。
目を開けてみた。
俺は草原のど真ん中にいた。どこからか落ちるためには高い場所が必要だがこの草原はあたり一面平らだった。
はたして、おれは、どこから落ちてきたんだろうか。
「グォーーーー!」
寝っころがっていたおれのところになんかやって来た。
オークだった。
「大丈夫か!?」
どこからか人の声がする
その人はライオンのたてがみのようなかみがたをしていた。
「俺は、討伐隊のレオだ。お前、戦えるか?」
わからない。戦ったことなどない。がしかし
「もちろんさ」
そう言って俺は、レオから剣をもらった。
そして、二人でオークを倒した。
俺の協力なんかなくてもオークは倒せたんじゃないかというくらいにレオは強かった。
「ふぅ、なんとかだな。お前、名前は?」
「名前は…ザック…」
「よし、ザック。こんなとこで寝転んでたら風邪引くぞ?近くに王都があるだろ?とりあえず、そこまで一緒についていってやんぞ。王都はここから、北の方に歩いてけばつくぜ」
俺は、言われるがままに北へと向かった。レオはいい人な気がした。
何度かモンスターに遭遇したがレオのおかげで苦労はなかった。
王都についたみたいだ。
とても大きな町だった。賑やかだった。
「よし、そこの酒場で話聞くか」
レオと酒場へ入った。
「ようこそ!酒BARへ!」
店員のくだらない洒落による歓迎は思わずおれを笑わせた。
なにもわからなくて不安で心配だったおれはすこし励まされた。
「で、ザック。お前はあそこで何してたんだ?」
「俺は…わからない」
「どゆうことだ?」
「記憶が…ないんだ…名前以外」
「でも、あんだけ戦えていたじゃないか」
「それは…なんでだろう…」
「なんも、思い出せないのか?」
「うん」
「よし、じゃ、とりあえず、討伐隊にはいれよ!」
「え?」
「そんだけ、戦えるんだし、十分、力はある。もしかしたら記憶をなくす前は討伐隊員だったかもしれないしな」
レオの言う通りなのかもしれない。もし、そうなら、そこには自分のことを知ってる人がいて教えてくれるかもしれない。そう思った。
「うん、そうするよ」
「よし!そうと決まれば討伐隊学校入試試験の申込にいくぞ!」
「討伐隊学校入試試験?」
「討伐隊になるには討伐隊学校で半年間勉強しなくちゃなんねぇんだ。討伐隊員としての技量、精神、行動を鍛えるんだ」
そういって、レオはおれのてを引っ張って酒BARの外に出た。
「あそこに、でっかい建物が見えるだろ?あれが討伐隊の本拠地、討伐隊総合事務局だ。あんなかに討伐隊学校がある。ここから先はお前一人で行け。俺が討伐隊総合事務局にいてサボってるみたいになったらめんどくさいからな。大丈夫、迷ったら、その辺にいるやつに聞いてみればいいんだ。じゃあな!」
おれは、レオと別れた。
俺はレオに言われた通りにすすむ。
さっきレオが指を指した建物は大きいので見失うこともなくたどり着いた。
『討伐隊総合事務局』
そう書かれてるのを確認しておれは中へと入った。
なかにはいると、受付の女性が二人、座っていた。
「あのー、討伐隊の入試って…」
「あ、ご案内します」
「あのー、試験ってなにやるんですか?」
「ちょっと、技量を確認します。では」
そう言うと俺の視界は遮られた。何か麻の袋のようなものが顔を覆い被さっていた。
どん!
俺は気を失った。