黒猫の正体
コンコン
理事長室の扉をノックした
「入りなさい」
中からはハッキリとした男性の声が聞こえた。
「…きたぞ」
少し控えめに声を発した少年。
「ナオーーー!!!!!」
「うるさい、だまって」
「あ、そっか!”ここ”では木村 澪くんだもんね?」
笑いながら話しかけてきたのが
ここの学園の理事長、新城 麻琴
元々知人だった麻琴が
実は高校の理事長をしてるってことで
ここに転入してきたのだが…
「ぜんっぜん、普通の全寮制高校じゃねーよ!」
「広すぎて迷子っちゃった?」
顔をニヤつかせながら聞いてくる
麻琴に腹が立ち一発殴った。
「まぁ、授業中だからだとおもうけど、女の子を一度もお見かけしてないのですが?」
「大丈夫大丈夫!本当にちゃんと共学だから!それにサポートも万全だから」
共学だとか
サポートだとか
何故そこまで気にしているかというと
「マジで”男装”だってばれねーかなぁ?」
実は木村 澪は女だからです。
まぁ、体格と声と名前からして
女なんだけどさ
上履きはインヒールで声は低めに
名前に関してはまぁ仕方ないとして
わざわざショートヘアーまでしたんだ
そう簡単にバレては困る!
「この学園には色んな生徒がいるからね…逆のパターンの子もいるんだよ」
「逆のパターン?」
「男の子だけど女の子の格好したい子。この学園は偏見もないし、理解者が多い。ナ…澪にも暮らしやすい環境だと思うよ」
「好きで男装してるわけじゃねーし…」
私は”ある人たち”から逃げるために男装している。
「まぁ、いざとなれば理事長室に来ればいいし。とりあえず軽く学園の説明をしておくよ」
麻琴から学園の説明を受け
理事長室を後にした。




