黒猫の悩み
「来てからって…2ヶ月くらい経ってるよね?」
「薬、飲んでないだろ…」
呆れ気味に言った麻琴。
「ノンデマセン…」
麻琴は大きくため息をついて…
「はぁぁぁ…寝ないで走り回りやがって…相部屋だと気にして薬飲まないと思ったから一人部屋にしたのに…」
やっぱりお前の仕業かぁぁぁあ!!!
てかサラッとみんなの前で言っていいのか!?
「薬って…?」
「睡眠薬だよ」
「黒猫さん…不眠症?」
ハルカが心配そうに聞いてきた。
「うーん…少しね」
「そんな頼りねーか?」
は?
晶は苦しそうな顔をしながら言葉を続けた。
「そんなに俺ら頼りねーかよ!そんな苦しんでるなら俺らに頼ったっていーだろ!!?もう2ヵ月は経ったんだ、こんなことになる前に俺らには話せなかったのかよ!!」
つられて苦しそうな顔になりそうだったけど何とか耐え表情を消した。
「僕…言ったよね?お前らを仲間とか友達とか思ってないからって」
「っ!!」
「仲間とか要らないし、頼るとかしない。助けなんか要らない。それに何?言ってどうにかなんの?言ったら眠れんの?それならとっくにしてる。ここにいる麻琴ですら無理なんだ。お前らには無理だろ」
その言葉に麻琴は
ただただ顔を歪ませていた。
私の言葉と麻琴の表情に、晶達は言葉を詰まらせた。
「今日は薬飲んでくださいね」
そう麻琴に念を押され麻琴は帰っていった。
早川も一緒に帰っていった。
「はぁ…なんで薬飲まないの?」
晶は疲れた顔をしながら聞いてきた。
麻琴のキャラ疲れるからな~。
「ハマったら抜け出せないから」
なにごとも。
「……でも、少しは飲んでね。また倒れられたら私心配するから」
そう奈美にも言われてしまった。