表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫は静かに姿を消した  作者: 神梛 那央
15/82

寝不足の黒猫



「り、理事長!?」



奈美が驚いて声を出した。

(あきら)は驚いてはいるけど

声には出ていなかった。

目はものすごく見開いてるけど。


ハルカは…興味がなさそうね…。



麻琴(まこと)…」


少し呆れ気味に麻琴(まこと)を見た。


「あんた理事長だろ…この学校のトップだろうが…。一人の生徒が倒れた位で駆けつけるなよ。」



「お前…またかよ。」



私の言葉など気にせず呆れたように問いかける麻琴(まこと)



「い、忙しくて忘れてたんだよ!!」



「忙しいからって理由で済まされる問題じゃないだろ…」


頭を抱える麻琴(まこと)



そこに…


「えーっと…理事長とみーくんの関係って…」


奈美が恐る恐る聞いてきた。



「恋び「ただの友人」」



ギロッと麻琴(まこと)を睨むと麻琴(まこと)は苦笑いしていた。



「……倒れた原因は?」



やっと声を出した(あきら)



「寝不足」


麻琴(まこと)が答えた。




確定してるような言い方だな…まぁ確定してるんだけど。




「は?寝不足?」



そう、ただの寝不足。



「今、ここにいるやつは"ただの"寝不足だと思っただろ…。本人ですら危険性を感じてねーからな」



ギクリ。




「どういうことだ」




(みお)の寝顔…見たことあるか?」



めちゃくちゃ可愛いんだぞっ!と

アホなことを言い出した麻琴(まこと)



いや、今それ関係なくねっ!?



「ないっす…けど?」


悔しそうに返す(あきら)

そこ悔しがるとこ!?



もう疲れた。

ツッコむのもやめよう。



「目の下のくまには気づいてる?」




「あー…前に聞いたら『くま出来やすいから、少し寝不足だとなりやすい』って言われた」




(みお)…いつ寝た?」



少し鋭い目で聞いてくる麻琴(まこと)




「えーっと…」



苦笑いしていると…





「お前…この学校来てからロクに寝てないだろ」




「「えっ!?」」



(あきら)と奈美が驚いて声をあげた。

ハルカは悲しそうな苦しそうな

複雑な表情をしていた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ