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黒猫の異変
『返せ!!――を返せっ!!』
ごめん
本当ごめんなさい…
『謝れば許されると思ってんの?ははっ許すわけないじゃん。』
許されると思ったことはないよ。
償っても償いきれない…
「……ん…くん……みーくん…みーくん!」
暗い闇から呼ばれるように目覚めた。
あれ…私…。
「よかった!!目が覚めた!!」
目の前に涙目の奈美がいた。
昼に食堂行こうとして…倒れたんだっけ?
またやっちゃった…。
意識が覚醒してから気がついた。
奈美だけじゃない
晶もハルカもいた。
担任だからか早川もいた。
ガチャッ
また誰か部屋に入ってきた。
嫌な予感がする。
「……………麻琴…。」
医務室に入ってきたのは麻琴だった。