表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫は静かに姿を消した  作者: 神梛 那央
12/82

黒猫の大切な1人

時の流れは早いもので

もう2週間が経っていた。



体育祭の出る種目も決まり、

早いもので体育祭当日になった。


ちなみに私は借り物競争。



『では生徒の皆さん、怪我がないように、体育祭を楽しんでください!』



マイクで麻琴(まこと)が言った。



麻琴(まこと)は普通にイケメンだから

さっきから女の黄色い声がうるさい。



少しイライラしてると

麻琴(まこと)と目があった。


なんだその含み笑いは!?



100M走から始まった体育祭


100Mは奈美が出た。

奈美は3位とまぁまぁな結果。


200Mにはハルカが出た。

あまり力を出してない余裕な走りで

余裕に1位。

早いな…。


400Mリレーには(あきら)が出た。

アンカーとか重役を任されていた。

うちのクラスは序盤から転倒と

バトンミスで最下位だったが、

アンカーの(あきら)が一気に抜いていき

1位になった。

みんな早すぎだろ…。


言っておきます。

私は平凡です。

普通より脚が遅いです。


もう一度言います。

脚が遅いです。



そんな私が出る借り物競争が

今始まろうとしている。


(みお)くん!がんばって~!!」


「頑張れよ~!!」


「頑張ってください…」




ピーーーッ

パンッ


スタートの合図と共に走り出した。

脚が遅い私はもちろん

出だし遅れをとった。


お題を取ったとき…少し固まった。



まだ誰も借り物を見つけてない…

仕方ないか…。



私は一直線にテントへ向かった。




「来て」



そう言うと、その人はニヤッと笑って

私をお姫様だっこしてゴールへ向かった。




























「姫抱きは頼んでませんが…?麻琴(まこと)



「まぁまぁ…」



少し笑いを堪えてるようだ。






お題は『大切な人』







「俺、大切にされてたんだ?」



「この中ではね…私に大切な人なんか居ないよ…」





麻琴(まこと)は悲しそうに笑って



「俺にとってナオは大切な人の一人だけどな…」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ