Episoudo9<白夜ルート>
「………あれ?ここはどこ?」
目を覚ますとそこは見たこともない空間。フワッと姿を現す白夜。
「どうしたの?ひーちゃん。」
「びゃくん。ここはどこなの?みんなは?」
「……何を言ってるの?ここは夢で俺達は寝ているんだよ。」
「夢?」
「うん、大丈夫。ここは誰も入ってこないから。
それよりも何して遊ぶ?それともおやつ?それとももう一回寝る?」
慌てる姫、白夜は落ち着いて姫に話を続ける。
やさしく、囁くように、悪魔のように。
「……おやつたべない?びゃくん。」
「うん、食べよう。姫。」
あの日、準備室は燃やした。もちろんあの二人も燃えて消えた。
僕と姫は家に戻り、棺の中で息を引き取り幸せに暮らしている、夢の中で。
棺の中は僕と姫の血で一杯でなんて幸せだろう。
「姫おいしい?」
「うん。おいしい。」
「よかった。ねぇ、あの泉で水遊びしない?」
「うん、あ、でも水着が。」
「大丈夫、服はまだあるし、水着も下着もたくさんあるから。」
「うん、ありがとう。びゃくん。」
「えへへへへ。」
永遠に夢の中にいられるなんて嬉しい。
ずっと姫と一緒で邪魔者はいない。
この世界を待ち望んでいたんだ。
あの時の約束を果たせたね。
“「女神様。」”
“「はい、夢魔様」”
“「僕はずっと君を愛していました。」”
“「はい、私もです。」”
何千年も続く夢魔の夢
永遠に終わりを迎えない。 ずっと
白夜ルート end
次回で最終回なので今回は渚くんを紹介します。
渚・アイリーン・ディスシス 十七歳 高2 転校生
短い金髪 蒼い瞳 180㎝
狼のヤンデレ 殺人鬼