Episoudo6
「あー、早く姫と一緒になりたいなー。」
そう話す白夜はある実験を行っていた。
けどそれが悪夢の始まりとは知らずに……
「おはよう、ひーめーちゃん!」
「おはようびゃくん。どうしたの?」
「え?何が?」
微妙な表情に姫も気付くがスッと何かを取り出しかけようとするが ドン!
「わっ。」
「わりぃ。」
バシャっ ぶつかった衝撃で白夜の持っていた何かがこぼれ白夜と黒夜にかかってしまった。
「!、嘘っ!」
「は?、なにこれ?」
そのうえ白夜と黒夜の体が入れ替わってしまったようだ。
「どうしたの?びゃくん・こーちゃん。」
「………(そうか今の俺は白夜じゃなくて黒夜?)」
「何言ってんだよ姫。俺がこくや……?はぁ、なんで俺がそこに?」
「何言ってるの?びゃくん?」
「はぁ?姫何言ってるの?俺がこくやで、」
混乱する中黒夜と姫。白夜(黒夜の体)だけは冷静だ。
※姫からしてみると黒夜(中身は白夜)白夜(中身は黒夜)普通に見えるわけです。
「……(黒夜の体では意味ないしかといってこの体でひーちゃんにくっついても意味ないし。……どっちにしても無理だから……殺す?この体を?けど、そしたら俺はどうなる?)」
「どうかしましたか?姫さん。それに黒白のふたちゃん。」
「渚くん、おはよう。」
考える白夜(黒夜の体で)
後ろから渚が声をかけ、姫はそちらへと顔を向ける。
ポンッ 肩に手をかけたのは黒夜(白夜の体)。
「どいうつもりだ?白夜。」
「別に僕は何も?」
「ふーん、別にかまわないが俺の体で変なことするなよ。」
「はいはい。」
取りあえず、普段通りに過ごすことに
“白夜君。”
「ん?」
“ちょっといい?”
「うん、いいよ。(めんどーよく白夜はこんな阿保と一緒にいられるよな。)」
教室にて白夜の体に入っている黒夜はクラス名とから声をかけられ、失礼な事を考えていた。
“あのね、この化学なんだけど。”
「うん、(化学もできねぇの?つ~か、このノート落書きばっかじゃん。)」
“この化学式ね。”
「うん。これね、ここをこうしてね。」
「………(うっわ、やな光景。よかった、黒夜はバカな頭で。)」
お互いの体を知りつくしているせいか少しばかり……
「なんか変だね。こーちゃんとびゃくん。」
「そうですか?いつもの事ですよ。」
「「(あぁ、うん。あの男も早く殺すか。化学で溶かすとか、いやいっそあの悪魔と。あ、違うか。神たちと同じように殺してあげた方が……いいかな?)」」
姫と渚がくっついている姿に黒・白はイラつき前世を思い出す。あの時の惨劇のように血の海が広がるだろうか?
だが………
「「(どうやって戻ろうっか?)」」
課題が残っていた………
ヒロイン;市原 姫 十七歳・高2
淡い茶髪で腰までの長さ 160㎝
前世;女神