Episoudo1
君がいれば他に何もいらない。
君だけを愛せるから
君以外
何もいらない
僕たちは双子で
僕は一人だけど
欲しい物は全く違うよ。
けど 一つ違うと
言うなら あるね
一つだけ
それはね
あの子だけ かな?
Episode1
「おはよー!姫!!」
「おはよ、白夜・黒夜。今日も元気だね。」
「うん、元気だよ。」
姫と呼ばれる女の子の家には二人の男の子が。
女の子は淡い茶髪で背までの長さ、一方男の子達は
黒い髪で軽く縛っているのが黒夜<こくや>。
それとは逆に銀髪のショートが白夜<びゃくや>。
そんな二人は姫の両手を握り、学校へと登校。
「ねぇ、歩きにくいんですけど、黒・白。」
「えー。」
「いいでしょ?」
両脇にぴったりとくっつく黒夜と白夜。
あまりにも歩きづらいため少しずれて歩いてもらいたかったが、うるうる瞳で見つめられたため断ることができない……。
「や、歩きにくいから嫌だって……。」
「もー、姫は我が儘なんだから。」
「じゃあ、手をつなぐのはいいでしょ?」
「………う、うん。」
我が儘な子といわれそのうえ、やっぱり離してくれない。
幼少期時代の頃からいつもこうで正直どうしようかと考えたがやめた。
特にひどいのは兄・黒夜である。なんでもかんでも監視をし予定やほかの事にまで首を突っ込んでくる。
逆に白夜は甘えん坊で可愛いのだが、兄と同様予定やなんやらを確かめる。まだ、白夜と黒夜と一緒にいる分には構わないがあいつがくるとさらに厄介である。
「あ!姫さ~ん!おはようござ……!、あぁ、子分もいたんですか、気が付きませんでした。」
「「………」」(負のオーラ)
「なんだよ!姫と話していいのは俺だけなんだよ!!」
「そうだ!俺だけなんだからな!!」
「………」
姫に話しかけてきたのは<渚・アイリーン・ディスシス>
今年の春、転校してきた。
なぜか転校そうそう姫を気に入り告白した。
それ以来だろうか黒夜と白夜が異常なまでにべったりとくっつようになった。
「……」
「どっちか離してやれよ!姫が迷惑してるだろう!!」
「お前が来ていることが一番迷惑なんだよ!!」
「姫、大丈夫?」
「(こんなのありえない………)もう!いい加減にしてーーーー!!」
彼女の悩みは今に始まった事ではない。
しいて言うなら彼らの心が病み始めたのも今ではない。
これから君たちも知っていくんだから………