恋と会い。
高校こそ青春したい!
彼氏つくってぇー、デートしてー、とろけるよーなキスしてぇ…きゃー考えるだけで…
「楽しみぃ~☆」
「歩花、それ全部聞こえてるから」
「えっ…!」
受験も終り、無事に地元の高校に進学が決まり、わくわくしている時期。
あたしと有菜でファーストフード店でしゃべっていた。
「まーね、その気持ちはあたしだって一緒だよ。」
「有菜は彼氏いんじゃん!なんでさー…羨ましいよぉ…」
あたしに彼氏はできたことないから、そんなことが言えたし、夢のようだなって思っていたが…
「…私は…彼氏なんて…うっ…また裏切られたら…」
普段はとってもクールでポジティブな有菜がこんなになくなんて、、、
黒い艶髪に涙が落ちる。
彼女の顔が一気に暗くなった。
「どうしたの!?なんでも聞くよ??」
「…ありがと…実は、私…」
有菜と彼氏はついこの前別れた。
理由は、彼氏の浮気だった。
あたしは浮気ぐらいって思ってたけど、その彼氏はとても誠実だったのに、有菜の心を傷つけた。
有菜は彼氏の家に親に紹介してもらうという話で、行った。
でも、家には誰もいなくて、彼氏は部屋に有菜を連れて行き、有菜との約束を破ってやってしまった。
有菜はそこのあたりはとても真面目で、中学の間までは我慢してほしいと彼と約束していた。
彼は溜まっていた欲を爆発させ、有菜を泣かせ、彼の本性のままにされてしまった。
彼も彼で反省していたようだったので、有菜は許そうとした。
私が悪かった。って。
しかし、有菜がそれを言おうとして電話したとき。
彼は酒で酔っぱらい、ほかの女の声と息切れと、水の滴る音だけが聞こえた。
彼女はすべて終わったような顔をしていた。
涙に写るのは、その過去。
あたしが彼女にかけられる言葉はなかった。




