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君の嘘  作者: ノアP
第2章・真実と嘘
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第9話・刻まれる花と死

「やっぱり繋がってる気がする」


小さく呟く。


「そうだね」


凛が頷く。


「花と一緒に“送る”っていうのが気味悪い」


送る。


その言葉が、妙に引っかかった。


「一体誰の仕業なんだよ……」


花織も。


あの男の子も。


そして――


俺と風花も。


同じように。


「優希、見て」


花那がテレビを指さす。


「今度、バラが2個だよ」


「……あ?」


「花織ちゃんの時は1個だったでしょ?」


指を折りながら数える。


「で、この前の事件は2個」


「風花ちゃんと凪くんの時も2個だった」


「つまり――」


一瞬、間が空く。


「数が合ってるんだよね」


ゾッとする。


「……そういうことか」


無意識に呟く。


「じゃあ、あと一人いるってことだよね」


凛が真剣な顔で言う。


「そういうことになるね」


花那が軽く笑う。


「でも」


凛が続ける。


「犯人が分からないと意味ないけどね」


確かにそうだ。


規則が分かっても、相手が見えない。


それが一番厄介だ。


その時。


テレビの内容が切り替わる。


「――もうすぐクリスマス!」


明るい声。


場違いなくらいに。


「本日は冬のおすすめクリスマススポットを紹介します!」


画面には、イルミネーション。


人混み。


楽しそうな笑顔。


「……クリスマスか」


小さく呟く。


嫌な予感しかしない。


20年前も。


あの日だった。


「優希!!!凛ちゃん!!!」


花那が急に声を上げる。


「これ行きたい!」


画面を指さす。


映っているのは――


遊園地。


「えぇ!?いいじゃん!」


凛がすぐに乗る。


「行こ行こ!優希は?」


「え、あー……別にいいけど」


気のない返事。


頭の中は、それどころじゃない。


(クリスマス……)


胸の奥がざわつく。


また、起きる。


そんな気がしてならない。


ふと。


画面の端に目がいく。


一瞬だけ。


何かが映った気がした。


黒い――


「……いや」


気のせいか。


そう思いたい。


でも。


その違和感は、消えなかった。

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