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君の嘘  作者: ノアP
第3章・私の約束
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第16話・未来の私と過去の私(1)


あの時は――

お母さんの仕事が休みで。


みんなで、お出かけしたんだ。


ーお兄ちゃん!!


ーなんだよ、風花。はしゃぎすぎだぞ。


お兄ちゃんは、この時9歳。

9歳にしては、めっちゃ冷静だった。


ー風花と凪ちゃん、シートベルトした?


ーはーーい!


ーお兄ちゃん!しりとりしよ!りんご!


ーご……ゴミムシ。


ーし!しまうま!


この時は、ずっとしりとりしてたんだ。


ー凪と風花、仲良しねー!

ずっとしりとりしてるじゃん。


お母さんの笑顔。


……好きな笑顔だ。


ーもう着くわよ!遊園地!!


ーわーーい!わーい!


この時の私は。


みんなと遊園地に行けて。


すごく嬉しくて――

ずっと、はしゃいでた。


「入場料ください」


……ん?


あ、私?


幽霊じゃないの?


「あ、あぁ……いくらですか?」


900円か。


あれ、ポケットに入ってる。


「楽しんで行ってらっしゃいませー!」


ーきゃぁぁぁ!!


……あぁ。


思い出した。


私、この時。

ジェットコースターが怖くて、大泣きしたんだった。


お兄ちゃんは――

お化け屋敷が怖かったらしくて。


お母さんは、ずっと笑ってた。


この時は。


本当に楽しくて。


あっという間に、時間が過ぎていった。


「あっ。風花ちゃん」


声。


知らないはずなのに。


なぜか、懐かしい。


「お姉さんと、約束してほしいことがあるの」


「……約束?」


「お兄ちゃんは――」


一瞬、間が空く。


「死んでも、守ってほしいなーって思う!」


笑顔。


でも――


どこか、違和感があった。


「よろしくね」


(……誰)


この時。


私は――


誰と、約束したんだっけ。


「……あれ」


違和感が、広がる。


この約束。


「……これって」


ゆっくり、気づく。


「私が……私に?」


記憶が、揺れる。


何かが――


繋がりかけている。

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