EP.43 迷宮上層フルマラソン.2
「素麺簡単クッキングーっ!」
先ずは、怪しい鶏胸肉を塩茹でにします!
怪しい鶏肉を茹でている間に、胡瓜の細切りと、ミニトマトをカットして、横に置いておきましょう。
怪しい鶏肉に、火が通っているかを確認したら、身をほぐしていきます。
後は、素麺を茹でてお皿に盛り付け、胡麻と胡瓜、トマトを乗せたら完成です。
「お好みで、プリンをいれましょう。おつゆは、激辛がお勧めです」
激辛プリン素麺って、語呂が良いよね。
皆んなも作ってみようねっ!
「花乃歌っ、戻ってこーいっ!?」
「はっ!? ここは……アパート?」
さっきまで、食料品店にいた筈なのに……いつ帰って来たんだろ。
「もう素麺出来てる? レオンちゃんが作ったの?」
「いや花乃歌が作っただろ。まさか……覚えて無いとか、言うなよ?」
「覚えてないと言うか、知らないんだよ。甘味コーナーに行ったまでは、覚えてるんだけど……」
確かプリンをカゴに入れて……駄目だっ、思い出せない。
「記憶飛んでるって。もう良いや、早く食べて寝ようぜ」
「うん……頂きます。ちゅるちゃるっぶぼっ!? げふっげふっっっ、辛いっ!?」
「うおっ!? 何やってんだよ……っ、まさかアレ入れたのか!?」
アレって何さっっっ、お口が痛いっ!?
若干甘くて痛いんだよっ!?
「ごのおづゆっ、げふっ、物凄く辛いんだよっ。私何入れたの?」
「台所のアレだな……『激辛おつゆ』。まさか……私のには入れてないよな? ずっ…普通の奴だ」
「うぅっ、私もそのおつゆ頂戴?」
「花乃歌……先ず鼻から出てる素麺を、何とかしろって」
鼻から素麺?
どうりでお鼻がムズムズするんだよ。
「ご馳走様でした」
「まだお口痛い…ご馳走様でした」
素麺を食べた後に、私が買ったらしいプリンを食べようと、冷蔵庫を開けたら……プリンがミチミチに詰まってるの。
ドリンクの場所にも、重なってるの。
「消費期限までに、食べ切れるかなぁ」
「プリン五十個だろ? 食べ過ぎたら糖尿病になるぞ?」
「この若さで糖尿病っ!? レオンちゃん……半分持って帰らない?」
「……十個なら引き受けよう」
「十個っ……」
残りが四十個だから、一日一個か二個食べればっ、消費期限に間に合う!
「取り敢えず、一個どうぞ」
「さんきゅっ。食後のデザートだな」
甘さが辛さをマイルドだよぉ。
プリンって、何でこんなに美味しいのかな。
特にこのカラメル?
甘味と苦味のバランサーだよねぇ。
「ムグムグ…そう言えば、まださっちゃんに連絡してないよね?」
「そうだな。明日の朝イチでも良いかと思ったけど、メッセージ入れとくか?」
「寝たら忘れそうだから、メッセージしておくんだよ」
「いや忘れんなよ。先に風呂貰って良いか?」
「洗い物とかしておくから、お先にどうぞどうぞ」
「ありがとな。風呂風呂ーっと」
レオンちゃんがお風呂に突入だね。
それじゃあ洗い物の前に、さっちゃんにメッセージを送るんだよぉ。
自由研究以外の、課題は終わりましたっと。
送信完了!!
「これでぐっすり寝れるんだよぉ……洗い物して、私もお風呂の準備しなきゃね」
「なぁ花乃歌ー、この石鹸使って良いか?」
「花柄石鹸だよね。良いんだよおおおっ!? レオンちゃん前隠してっ!?」
「あんっ? 別に隠すモンでも無いだろ?」
違うんだよっ!
立派な御山を見るとっ、私が虚しくなるから隠して欲しいのっ!!
「無い人間の気持ちを考えてよ!」
「何の事だ? 石鹸使うぞ?」
お風呂に入ってスッキリ爽快!
お願いだからレオンちゃん、全裸のままお布団で、寝ないでね?
「パジャマをしっかり着て下さい」
「下着は付けてんだから、別に良いだろ?」
「駄目! 夏の風邪は辛いんだよ! パジャマを着てくれないのなら、私の全力ハグで、レオンちゃんを温めます!」
「それは普通に私死ぬからな。着れば良いんだろ、着れば……これで良いか?」
「……胸がっ、強調されてるぅっっっ」
「胸? 確かに、前よりデカくなって困ってんだよ。ブラも安く無いってのにな……」
お胸って、高校生でも大きくなるんだね。
私? 見りゃ分かるでしょ?
身長も、お胸も、小学生に負けちゃうの。
何でだろうね?
「どうした花乃歌……?」
「何でも無いです。もう寝るんだよ」
「あぁ。明日には華ノ恵の迎えが来るし、早めに寝とくか」
「うん。電気消すね……」(カチッ)
流石に、通しで課題は疲れたんだよ。
明日から迷宮かぁ……さっちゃんと海ぐらいは、行きたかったんだよ。
あぁ……、疲れたぁ……。
カチッ──『桜乃オーナー、突入します』




