表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/68

EP.31 邂逅.2


 

 少し着地を失敗したなぁ。

 八代の背後に落ちるつもりが、まさか前方に落ちてしまうとわ……知らん奴に見られちゃってるし、起き上がったら不味いよなぁ。


「あらあらぁ、お父さんじゃ無いですかぁ。何処から落ちて来たんでしょう? 相変わらずお馬鹿な事してますねぇ」


「いやなんでそんな冷静なの!? 救急車呼んでっ、私が呼ぶから────もしもし! 救急よ! 人が落ちて来たの! 住所!?」


 これは……起きないと不味いか?

 このままだと、救急車に乗せられて、将勇の奴が溜息吐きながら見舞に来て、色々と愚痴愚痴言われそうだな。


「お父さーん、何で起きないのですかぁ? そんな潰れたカエルみたいな姿しても、血が出てないのでバレてますよぉ」


 八代さんや、一般人が近くに居るから起きれないんだよ? 身体ばっかり鍛えてるから、残念な娘になったのかな?


「住所──っ、あなた! ここの住所教えて! ここの住所アプリにも無いの!」

「大丈夫ですよぉ、お父さん狸寝入りしているだけですからぁ」


 狸寝入りじゃないぞ。

 普通に起きてる起きてる。

 横になって状況観察しているだけだから。


「そんな訳っ……えっ、何あんた……『暗殺者』って────」


 おっマジか──「八代! その女確保!」

「ようやく起きましたねぇ、確保だけで良いんですかぁ?」


 八代を見ただけで『暗殺者』って言ったんだ、念願の鑑定スキル持ち! そうじゃ無くとも、何某らの超レアスキルの可能性大だ!


「ひっ、起き上がった!? 何でっ、あんた落ちて……待って、何処から落ちて来たの!!」


 周りを見てもビルは無いぞ?

 向こうの高いビルから、ジャーンプして来ました。結構距離が有った所為で、着地点がズレたんだ。

 

「あー首捻った捻った(コキッ)。八代驚かすつもりが、良い人材に巡り会えたぜ」

「やっぱり私を驚かそうとぉ、良い歳なのに落ち着き無いですねぇ」


 ふははは! 心は何時迄も小学生のままさ!

 無駄に歳喰うと思考が凝り固まるって言うけど、俺は真逆に生きたいと思ってるからな。


「何でゆっくり近づいて来るんだ! 来るな! 警察呼ぶぞ!」

 

 警察かぁ……呼んで来るのは、研究所のメンバーなんだけどなぁ。

 研究所……そうだ! ミオンだミオン!


「なぁ八代、近くに花乃歌来てたぞ?」

「あらぁ! 花乃歌ちゃん近くに! 会いたいわぁ、何処に居たの?」

「向こうで祭りやってるだろ、そこに『花乃歌ちゃ──ん!』っ、足速くなったかあいつ……」


 走って行っちゃったよ……目の前の女確保してから行けよな。


「仕方無いか、俺が──あれっ? あの女何処行った……逃げやがったっ!?」


 ちょい待ちちょい待ち何処行った!?

 貴重なスキルかも知れないのにっ、逃がしてたまるかよぉおおお!!

 

「俺の足から逃げられると思うなぁあああっ!」


 ズドンッ──ドドドドドド──ッ!!

 

           ◇ ◆ ◇ ◆


 目を離した隙に、近くにあった自販機の裏に隠れたけど、見ていて意味が分からなかった。

 男が腰を低くしたと思ったら、急に地面が抉れて男の姿が消えていた。

 遠くで煩い音が聞こえるし、まさか今の一瞬で移動した?


「居ない……よな? はあぁぁぁ……疲れた。頭痛は治ったけど、別の問題が……」


 意味が分からない。

 空から落ちて来た男……アスファルトはベキベキに砕けてるのに、傷ひとつ無かったし、あの女を見た時に映ったアレ……『暗殺者』って書いてたよな。

 駄目だ、ここで考えても埒が開かないし、あの男が戻って来たら怖い。

 ホテルに戻るか。

 そう思い足を進めた。

 だけど、直ぐに足を止めた。

 目が合ってしまったからだ。


「何だよ……何なんだよ!」


 道の先に居た、異様な姿の、『化物』と。

 

『シャドウゴブリン

性別・雄

年齢・データ無し

誕生日・データ無し

血液型・データ無し

職業・データ無し

スキル・気配遮断

   ・繁殖

   ・吸血

攻・鬼 守・弱 精・弱

体・熊 運・石ころ

備考・捕まったら子沢山体験』


「ははっ、捕まったら子沢山体験……っ」


 暗がりで良く見えないけど、間違い無く立っている。

 何がって……そりゃあ汚いモノだよ。

 はい回れー右!

 全力でー、走れぇえええ──!!


『ゴギャギャ────ッ!!』

「嫌ぁあああっ!? 追ってきたぁあああっ!」


 私何か最近ついてないよね!

 違うか!

 何か憑いてるのかなぁあああっ!!

 先輩助けてぇええええええ!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ