表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/68

EP.30 迷子の迷子の.2



 ふわふわモフモフケモ耳の子供を、肩から下ろして膝の上に乗せて、幸せ気分良い気分なんだよぉ。


「おにぐぅ……」

「あぁっ、御免ね、はいどうぞ」

「あむっ! むちゅむちゅ……ここどこ?」

「ムグムグ、えっ? 今何て言ったの?」


 ケモ耳ちゃん、お肉を少しずつ齧りながら食べてるけど、我に返ったかのように周りをキョロキョロ見てる……何故に?


「ねぇ、あなたのお名前は?」

「むちゅむちゅ、ミオンなの。お前何処かで見た事有るけど、だあれ???」


 お前呼びっ!?

 でも可愛いから許しちゃう!!

 尻尾が大きくてふわふわなんだぁ、耳もモフモフ気持ち良いんだよぉ。


「私は花乃歌だよミオンちゃん。どうしてミオンちゃんは、串焼き屋の前で丸まってたの?」

「お肉の匂いしたから……お爺ちゃんと逸れて、お腹が空いて、むちゅむちゅ、ここどこ?」


 お爺ちゃん!?

 おじっ、ミオンちゃん以外にも迷宮から誰か来てるの!?

 逸れてお腹が空いて屋台で丸まってって迷子だよ! ミオンちゃんのお爺ちゃん何してるのさ!?

 ぬぅうううっ、頭の中が整理出来ません!


「ケプッ、ご馳走様……次あれ食べたいの」

「自然と要求してくるんだね。あれは肉団子? 何故に屋台で肉団子?」

「足りないの……(ゴキュルルルルルルッ)」


 何今の音!?

 ミオンちゃんの身体から伝わってくる振動が、私の身体に響いて来たんだよ。


「お団子……(じゅるっ)」


 仕方無いなぁ。

 どうせ全制覇する予定だったし、一人より二人の方が楽しいからね!

 モフモフ撫で撫でしながら、色々食べまくるんだよ!


「行くよミオンちゃん! お腹いっぱい食べさせてあげるからね!」

「お団子いっぱい!」


 ちゃんとお爺ちゃんも見つけないとだけど、先ずは二人で楽しむのさ!!

 ミオンちゃんを抱っこして、いざ出陣!

 九店舗目は肉団子!


「肉団子下さい(ニコッ)

「肉団子下さいな!」

『らっしゃい! おぉっ、嬢ちゃんコスプレかい? 良い作り……あぁ…疲れ溜まってんのかなぁ……』

「はいタッチ決済(ニコッ)

『まだ見える……店畳むか?』


 私は幽霊じゃ無いんだよ?

 ムグムグ……絶妙な固さに仕上げてるし、タレも甘酢が効いてて美味しいです。


「むちゅむちゅ……お肉の質がイマイチなの!」

「そうなの? ミオンちゃんはグルメだね」


 十店舗目は──焼鳥!

 ミオンちゃんの目が輝いているよ!


「焼鳥もも下さい(ぬふっ)

「ぼんじり下さいな!」

『はいよ! ぼんじりともももももっ!?』

「はいタッチ決済(ぬふっ)

『ひゃぁああああああああっ!!』


 私の顔を見て叫んだ? 違うよね?

 ムグムグ……肉厚な焼鳥さんだぁ。


「むちゅむちゅ、下処理が微妙なの!」

「焼鳥の下処理? ミオンちゃんは物知りさんかな?」


 十一店舗目は──手羽先!

 見事な鳥被りなんだよ!

 

「手羽先二つ下さい(うふっ)

「手羽先下さいな!」

『うぷっっっ、うぅぅっ……』

「はいタッチ決済(うふっ)

『みぜじめるぅぅうぷっ』


 何で私を見るや吐きそうになってるの?

 殴っちゃうよ?

 ムグムグ……甘辛ダレが良い塩梅です。


「むちゅむちゅ、ミオンは塩味派なの!」

「塩味の手羽先も美味しいよね。何処かにお店あるかなぁ」


 十二店舗目は──鉄板焼きそば!

 お祭りには欠かせない一品だね!


「焼きそば二つ下さい」

「焼きそば下さいな!」

『毎度! 焼きそば二つで六百円だ!』

「はいタッチ決済」

『熱いから気を──っ、毎度っ!』


 おぉ、耐えた!

 笑顔でちゃんと対応されたんだよ!

 ムグムグ……海鮮焼きそばだぁ、具沢山で食べ応え抜群だね。


「むちゅむちゅ、隠し味はカニの出汁なの!」

「カニの出汁……一つ三百円なのに!?」


 十三店舗目は──かき氷!

 口の中をスッキリ爽快にさせるのさ!


「かき氷二つ下さい(ニコッ)

「苺のかき氷下さいな!」

『苺のかき氷二つかな? 三百円だね。はいどうぞ(ニコッ)

「おぉ……はいタッチ決済(ニコッ)

『有難うねー』


 笑顔で返されたのは初めてだよ!

 少し嬉しくなりました!

 シャリシャリ……爽やかな甘さだぁ。

 何か果肉も混ざってるし、本気の苺シロップなんだよ。


「むちゅむちゅ、良い苺使ってるの。甘々な良い苺なの!」

「やっぱりそう思うよね。果肉も入ってるし、これで三百円は安過ぎるんだよ……」


 これで飲食の屋台は一通り回ったかなぁ。

 奥にも何か有る?

 あれは……ラーメン!?


「屋台でラーメンが有るよ……ミオンちゃんラーメン食べる?」

「ラーメン! チャーシューのお味噌を希望します!」


 味噌ラーメンチャーシュートッピングだね。

 かき氷でお口爽やかにリセットされたし、最後はラーメンを胃に入れるんだよ!


「すみませーん、ラーメンっ……」

「ラーメン下さいな!」

『へいいらっしゃ……花乃歌?』

「レオンちゃん!? 何でラーメン作ってるのさ!?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ