#9 ネームドモンスター
戦闘前に、俺達のステ―タスとスキルを確認しておこう。
ハヤト:レベル7
クラス:勇者
HP:1380
MP:970
属性:無
得意武器:剣
スキル:《三連撃》
【効果】敵一体に対し、瞬時に三連撃を放つ
ダメ―ジ”極小”
【コスト】MP300消費
スキル:《ジャンプアタック》
【効果】高く飛び上がり、そのまま落下攻撃をする。
ダメ―ジ“小”
【コスト】MP:500消費。
リシテア:レベル7
クラス:騎士
HP:1170
MP:780
属性:風
得意武器:槍
スキル:《ウィンドスピア》
【効果】一時的に攻撃力“小”上昇効果
一分間、槍に風属性を付加する
【コスト】MP200消費。
スキル:《ウィンドダッシュ》
【効果】体に風をまとい、30秒間移動速度上昇効果“小”
【コスト】MP500消費。
レア:レベル7
クラス:魔法使い
HP:920
MP:1270
属性:雷
得意武器:杖
スキル:《スパ―ク》
【効果】杖から雷を放ち、モンスタ―1体にダメ―ジを与える
ダメ―ジ“極小”
【コスト】MP410消費
スキル:《ライトニング》
【効果】杖から大量の雷を放ち、前面にいるモンスタ―全体にダメ―ジを与える。
ダメ―ジ“極小”
【コスト】MP620消費。
コ―デリア:レベル7
クラス:ヒ―ラ―
HP:840
MP:1450
属性:光
得意武器:杖
スキル:《ライトヒ―ル》
【効果】対象者一体に対し、HP500の回復効果を与える。
HP回復:“小”
【コスト】MP400消費。
スキル:《ライトフォ―ス》
【効果】敵一体に対し、杖から光のエネルギ―を放つ。
ダメ―ジ“小”
【コスト】MP650消費。
イオ:レベル7
クラス:魔法剣士
HP:1060
MP:990
属性:炎
得意武器:剣
スキル:《ファイアソ―ド》
【効果】一時的に攻撃力“極小”上昇効果。
一分間、剣に火属性を付加する。
【コスト】MP200消費。
スキル:《フレイム》
【効果】敵一体に対し、剣から火の球を放つ。
ダメ―ジ“小”
【コスト】MP510消費。
◇◆◇◆
《“鋼鉄”のアイアンゴ―レム》のレベルは7、HPは18700と表示されている。
俺達は全員、レベル7だから適正レベル、丁度いいくらいだ。
ヤツの攻撃手段は腕を振り下ろす。手で掴んで真下に投げる、
脚で踏み潰す……の三つ。
弱点は頭と脚であり、脚を攻撃し続けると、膝をつき頭を狙えるようになる。
頭を狙えば大ダメ―ジが狙える。
また――俺のスキル《ジャンプアタック》や、魔法なら頭を直接狙うことができる。
俺はみんなの方を振り向き声を掛けた。
「奴の弱点は頭と脚だっ。膝を付くまで脚を攻撃したら頭を狙うんだ!」
「頭……ですね! メラメラ……!」
「まず最初に俺が突撃する」
俺は初めての強敵に少し緊張する。
「戦闘開始したらレアは周りにいる岩の魔物を《ライトニング》で仕留めてくれ」
「わかりましたっ」
「仕留めた後、レアは鉄の巨人の頭を狙うんだ」
「はいっ」
俺は説明を続ける。
「それに続けてコ―デリアとイオは、攻撃魔法で鉄の巨人の頭を狙ってくれ!」
「弱点は頭なのですね」
「わかりました!」
コーデリアとイオは返事をする。
「俺とリシテアは奴の脚を狙う」
「私は脚を狙えばいいのね」
「倒れたらみんなで頭を狙うんだ! みんな、準備はいいか?」
俺は説明を終了する。
「大丈夫よ!」
「攻撃準備、できていますっ!」
「とっくに準備万端ですわ!」
「メラメラ……!」
そして俺達は《“鋼鉄”のアイアンゴ―レム》に向かって飛び出した。
鉄の巨人の脚元まで近づく俺とリシテア。
俺とリシテアが脚元についたタイミングで四体のロックマンに囲まれる。
ロックマンが俺とリシテアに向かって腕を振り下ろしてくる――
振り下ろしてくるのを見逃さまいと、レアが詠唱する。
「《ライトニング》!」
四体のロックマンの腕は落ち、その場に倒れる。
「よくやったぞレア!」
「えへへ、お兄ちゃんに褒められましたぁ」
と、すぐさまレアが詠唱を始める。
それに合わせてコ―デリアとイオも詠唱する。
「《スパ―ク》!」
「《ライトフォ―ス》!」
「《フレイム》!」
すぐさま光と炎のエフェクトが出現し、鉄の巨人の頭に直撃する。
巨人のHPは2割削られた。
レアのMPは尽きたようだ。もう杖で直接殴るしか攻撃手段がない。
『ゴオオ――』
鉄の巨人は苦しそうな呻き声を上げる――、
巨人は脚元にいた俺達に脚で踏み潰そうとしてくる。
――ドシンと重い音が響いた。
俺とリシテアは、間一髪で攻撃を避けた……が、
衝撃波で軽く吹き飛ばされ、ズサササ――と地面を滑っていく。
なんとかコケずに済んだ……が、HPが一割削られた。
「クソっ衝撃波にもダメ―ジ判定があるのか!」
巨人の攻撃手段を設定したのは俺だが、細かい設定はAIが自動的に行う為、
衝撃波にダメ―ジ判定があることを俺は知らなかった。
思っていたよりもシビアだッ……。
「あの鉄の巨人……とても強いわね」
「ああ、だが俺達で協力すれば倒せるはずだっ」
俺達は体勢を整え直し、再び脚元に向かう。
リシテアは《ウィンドダッシュ》を使い自分の周りに風を纏う。
移動速度を上げ、脚元に向かった。
巨人は、再び踏み潰そうとしてくる――
彼女は早くなった移動速度で勢いを乗せて、脚に向かって突きを入れた。
速度を乗せることによって攻撃力が増した彼女の攻撃は重い。
なんとかヤツのHPを一割削ることに成功する……!
さっきの攻撃で1割なのかッ! なかなか手強いようだ。
『ゴオオ――』
さらに巨人は俺に向かって腕を振り下ろしてくる――
俺は後ろに跳ぼうとしたが、腕の振り下ろす速度は思っていたよりも早く、
攻撃を直撃してしまった……俺のHPは三割削られる。
「ぐあっ」
「ハヤト様っ《ライトヒ―ル》!」
俺のHPは全快した。
「助かったぞ! コ―デリア!」
「フ、フンっ! 当然ですわ!」
俺は体勢を整え直し、脚元に突撃する。
そのまま《三連撃》を放つ。
『ゴオオ――!』
巨人は呻き、膝をつく。
「今だッ! 攻撃を頭に叩き込むんだッ!」
「わかったわ! てりゃああ!」
と、リシテアが《ウィンドスピア》を発動させ、
槍に風を纏いそのまま突く。
巨人のHPは残り五割まで減った。
「これでどうですっ!」
「くらいなさい!」
そこへレアとコ―デリアが殴る――が杖ではミリしか減らなかった。
更に剣に炎を纏わせたイオがズババババっと切り刻む。
「《ファイアソ―ド》!」
残りHP三割―――!
もう少しだッ!
『ゴオオ――—!』
突然――巨人の動きが素早くなった。
なんだ?第ニ形態か?
巨人は起き上がると、レアに向かって歩き出し、そのまま掴もうとする――
「レア! 逃げろ!」
だが――、
「レアっ!」
ゴーレムの手に捕まったレアは真下に投げられ、
地面に叩きつけられた。




