小さな世界
ーおめでとうございます。貴方は選ばれましたー
無機質なその声で目が覚める。
何も思い出せない。
ーおめでとうございます。貴方は選ばれましたー
そう繰り返す無機質な声。
私は目を開ける。
赤く染まり暗く狭いそんな世界。
「私が選ばれた……?」
『あなたが選ばれた』『あなたが選ばれた』
周りからの賞賛の声
『おめでとう』『おめでとう』
「ありがとう」
『そろそろ時間だよ』『そろそろ時間だよ』
「うん。いってくるね」
私はこの空間から出た。
おめでとうございます!女の子ですよ!