表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
亜人転生~辿り着いた想い~  作者: 吾郎
序章 待望
4/17

4.1年目 待望

 俺は一歳になった。

 まあ、ハイハイで移動できるようになったぐらいしか収穫はなかったな。1歳になったが体感時間では半年もないくらいだ。どんだけ寝てたんだよ俺。

 1歳の誕生日は...まあ、特に何もなかった。

 母はおめでとう!と言っていたが、父はいなかった。仕事が忙しいのだろうか...。

 とにかく、4歳ごろまでは何もできそうにないので、魔法でも使ってみよう。

****

 俺はベットに寝ころびながら考えていた。

 俺は現在、「グロウ」と「石槍(ロックスピア)」(自分で命名した)しか使えない。いや、使わなかったのだ。火魔法とかが出てしまうと、対処に困る。最悪の場合、死んじまうしな。

 ただ、この1年で攻撃魔法の感覚は大体つかんだ。イメージを水とかにすれば大丈夫だろう。

 さて、じゃあするか。

 イメージは水...の球がいいな。下手にでかい魔法をぶっ放すと家が倒壊しかねない。

 よし、水の球だ。俺は右手を挙げた。魔力を右手に持ってきて...そこに水の球を乗せる感じで...

 ほい!


ブシューー!


 水が、レーザーのように発射された

 え?え。え!?

 俺は、レーザーが当たった所を見る。幸い、穴は開いていないようだったが...うん。まさか、コントロールに失敗するとは思ってなかった。心臓に悪いから、大きくなるまでやめよう。

 あ、でも名前は考えとかないとな...水のレーザーだから...

 「水線(アクアレーザー)

 と名付けよう。ネーミングセンスなさすぎ?ごもっともです。

 しかし...本当にすることがないな...よし、石槍でも練習しようか。

 そういって、俺は結局石槍の練習に入るのだった。

 因みに、石槍を使い過ぎているせいで床にところどころ穴が開いているが、生活に支障はないので問題ない。いや、もしかしたら家計的な問題はあるかもだけど。

 さって...ん?

 俺が上を見ると、ドアが開いていた。また暗殺でもしに来るのか?

 しかし、そのドアから出てきたのは、茶髪の...父だ。


「よぉ息子?元気してるか?」


 ...何でそんなチャラいんですかねえ?

 父は何というか、クラスのムードメーカー的雰囲気がある。なんというか...俺はこういう奴にはかかわりにくい。いや、無言のやつよりは絡みやすいけどさ。

 そんな父だが、やっぱりあまり金は稼げていないらしい。食うのに困るレベルで、だ。これじゃ、これから少しの間はちょっと大変だな...まあ、策はあるんだが、それまで最低3年はいる。それまで持つかが問題だな。


「ほーら、久しぶりに帰ってきたぞ~」


 父はそういって俺を持ち上げた。

 そういや、数カ月ぐらい帰ってきてなかったよな...それだけ働いても食うのに困るってどういうことよ。

 この家は木造1階建てという、前世ではあまり見ない感じだ。ただ、ところどころ腐り落ちてたり、虫が入ってくるような隙間があったり...一言でいうと、貧相。家の外は出たことがないが...こんな家ばっかりなのだろうか...


「むっ?笑わないなぁ...そんなに父さんの顔が怖いか?」


 ...いやそういうわけじゃないんだがな...なんというか...うん...

 取り敢えず、愛想笑いを作っておく。ま、転生者なんてバレないでしょ。


「お、笑った笑った。よし、父さんまた仕事行ってくるから、待っとけよ」


 そういって父は満足そうに部屋を出て行った。ホント、忙しい人だな...もっとゆっくりしてもいい気がするんだが...そうもいかないのかな。

 明日から...また平凡な日々が始まるな...さっさと大きくなりたいもんだ。

 そう思い、俺は寝た。

****

 それからの日々は、平凡なものだった。

 魔法を使い、母に抱かれ、魔法を作って、父に抱かれ...金銭的な問題は多かったが、何とかここまできた。

 さて...声帯が安定してきて、2足歩行も問題なし、だな。

 ついに俺は、4歳になった。そろそろ、次のステップに行こうか。



 これからが、俺の本番だ。

序章終了です。かなり駆け足でしたが...


まだまだ始まったばかりですので、これからも末永くよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ