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亜人転生~辿り着いた想い~  作者: 吾郎
序章 待望
3/17

3.7日目 突然の強敵

 俺がこの世界に転生してから、一週間が過ぎた。

 最初の1日目以外は目立ったこともなく、無事に過ぎていった。

 収穫と言えば、俺の名前が分かったことだな。

 トルシェア。それが俺の名前らしい。トルちゃんとか言ってたので、まあ何というか、やっぱりって感じだ。

 あと、父親にもあったな。父もやっぱり耳が長くて、エルフっぽい。つまり、俺は純エルフってことだな。

 父親は何というか、一言でいうなら若い。見た目で見ると10代後半位だろうか。エルフだし年齢進むのも遅そうだな...実年齢はもっとあるのかもしれない。

 因みに、父母は茶髪黒瞳だった。となると、俺もそうなるだろうな。無個性だが、個人的には悪くない。個性は作り出せばいいのだ、うん。

 しかし…夢の中の話が気になるな...後悔がどうのこうのとか、中二臭いことを言ってたよな。あいつは何だったんだろう。

 まあ、いずれ分かることかな

****

 俺は今、魔法を使っている。

 相変わらず、グロウしか使えないが...使える回数は明らかに増えている。そのうち、大きくなったらいろんな魔法を試してみよう。攻撃魔法も使えるようになりたいしな。

 この世界の魔法エネルギーについては全く分からないが...グロウは実用性も高そうだし、ガンガン使って鍛えよう。


 さて...ふぁあ...

 俺は大量に魔法を使うとなぜか眠くなる。なんでだろ...と思ったが魔法エネルギーの貯蓄が切れたって考えると自然だな。よし、今日は寝よう。


 キィィィィ


 ん?なんだ?ドアが開いたのか? 

 俺は上を見る。

 見たことのない男だ。顔はげっそりとしていて、一言で表すとダメ人間だ。そんな奴がなんでここに...

 男の右手を見る。その手にはナイフが握られていた。血はついてなかったので、俺が初めのターゲットというわけだ。


...


 え?ちょちょちょ!まて!まてって!

 男はそんな俺の言葉が届くはずもなく、ナイフを俺に向かって振りかざした。

 まずい!このままでは本気で死んじまう!

 俺はとにかく手に力を込めた。魔力をためるのは慣れたが、攻撃魔法は一度も使ったことがない。できるだろうか?いや、今はそんなこと考えてらんねえ!殺すか、殺されるかだ!

 イメージ、そう、イメージだ!相手の心臓を貫く槍!イメージ...

 ナイフはもう目と鼻の先にある。やるなら今しかない!

 俺はありったけの魔力を放出する感覚で、槍を作り出そうとした。


 ズバ!


 えっと...ああ、俺は死んだのか。

 目の前には赤い光景が広がっている。来て一週間で死ぬとは情けない奴だな、俺。はあ...

 諦めていた俺は、目の前の光景をもう一度見る。

 俺の目の前にナイフが刺さっている。

 ってあっぶね!でも...俺、動けないんだよな...気を付けておこう...

 そして、そのナイフの先には...

 槍があった。石の槍が地面から生えてきていた。

 ...マジで?

 どうやら、俺は勝ったらしい。ってか、すごい眠い...寝ようか...いや、でも...

 結局、俺は何が何だか把握しきれないまま眠ってしまった

****

 「と、トルちゃん...?」

 母親の声で、俺は目覚めた。相変わらず、目の前にナイフがあるな...こわ...

 「い、え...?」

 どうやら俺が死んでいると思ったらしい。まあ、はたから見ればそうだよな。返り血とはいえ、血を浴びまくっている赤子なら死んでいると考えるだろうな。

 「うあ~」

 とりあえず、生存報告...だな、それをしとく。

 すると、母の瞳は一瞬にして潤んだ。

「よ、よかった...」

 それだけ言って、母は俺を抱きしめてきた。

 俺はそのまま、眠りについた。

****

 それから、魔法の試行錯誤をしたり、なんかいろいろした。攻撃魔法は例の槍しか使えないが...

 まあ、それもうまくいっているので問題はない。

 そうこうしているうちに、俺は1歳になった。

 時がたつのは早いものだ

最近は忙しくなってしまっているので、更新ペースがガタ落ちすると思いますがご了承ください。

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