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生活モニュメント[1]

安心という停止能力症

作者: 袋小路 めいろ

完成まで

頑張って

頑張って

それで何かできるの?

未完のまま

引っ張って

引っ張って

それで何になるの?

足りないモノは

いつものあと一歩

自分の可能性の一歩



これで生きるって

決めて歩いた

やたら頑張って

歩いていた

承認欲求と個人的野望

世界のどこかに

形があるって

信じていた

そして今も

信じているんだ



悪魔が

ささやいて

ささやいて

なんで困ってるの?

幸せが

逃げ出して

逃げ出して

誰かのせいなの?

足りないモノは

いつものあと一歩

自分を疑ってからの一歩



繰り返して明日

溶けていく何か

全てを一つになんて

したくなかった

個々の性質のそれぞれが

一つになれる事

それがくる事を

皆 望んでいたんじゃないのか

誰かの通った同じ道なんて

安心だけの毎日だから



道の光が

見えなくて

見えなくて

不幸だっていうの?

今日が

すこやかで

すこやかで

幸せだっていうの?

足りないモノは

いつものあと一歩

自分と冒険する為の一歩



安住の地を

見つけた時点で

僕等の冒険は終了する

人生は

終了からは始まらない

何かなくしたまんま

ただ生きていくんだ

安心っていう

悪魔の産物と

人間の

矛盾の間で

思考能力を

奪われながら

そんな事は

生きているとは言えない

死んでいないだけだから



安心の中だけで

生きていきたくはない

自分の中を信じて

生きていたい

「無鉄砲という無敵」

これが

僕の今迄の冒険の

一つの答えだから




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