確かにそう言ったのは私だが
寝ている。
ルイスが。
ちなみにここは私の部屋だ。
何故?
そんなこと私は知らない。
むしろこっちが聞きたいのだ。
「ルイス。おい!起きろー飯だぞー」
「ご飯!!」
まさに「ガバッ」って感じだ。
「おはよう」
「ん・・・おはよう・・・・ご飯は?」
こいつは食べ物に敏感だ。
ご飯と言えばすぐに起きることが朝判明した。
「無い」
「・・・・・・え?」
「無い。聞こえなかったか?」
「なんで?」
「作ってないし、今何時だと思ってんだ?」
「・・・・・11時」
「正解。もう何か食べるような時間じゃない」
「・・・昼のじゃなくて?」
「外を見ろ。あれが昼の明るさか?」
「夜」
「そうだよ」
「なんで起こしたの?」
「そこは私の寝るところ」
「・・・・どこにでも行けって君言った」
「・・・・・・・・・・・・・」
「でしょ?」
なんだこいつ・・・・
意味が分からん・・・・
確かに言ったが・・・・
「そういう意味じゃない」
「じゃあどういう意味?」
「知るか。自分で考えろ」
「・・・・分かんない」
「知らん」
「・・・・・・・・・・・」
「どけ。邪魔。私寝るの」
「僕は?」
「下」
「・・・・・嫌」
「五月蝿い。住ませてあげてるだけ感謝しなさい」
「・・・・ちぇ・・・」
こいつと暮らせる自信が無くなっていく。