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永久機関の能力者  作者: さくもこ
3/4

事件の検証

僕は何が起こったのか理解できずただ倒れたクラスメイトを見て呆然と突っ立っていた。

なぜ僕はみんなと同じ様に倒れていないのだろう…

なぜこんなことが起こったのだろう…

そしてふとさっきの衝撃で飛び散ったのだろうガラスの破片から自分が見えた。

そこには身体中からプラズマを放出し、ただ不気味に笑っている人間の形をした何かが映っていた。

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結果的にその後

騒ぎを聞きつけた先生や生徒が駆けつけ、僕たちは期救急搬送をされたのち僕だけは無傷だったため自宅への帰宅が言い渡された。

病院の待合室で聞いた話ではクラスの大部分は感電による重症や重体、そして一番近くにいた太一は死亡が確認されたらしい。

僕は帰宅後おばさんから今日の事について問い詰められたが何も話さずベットに倒れ込んだ。

目を閉じると今日の出来事がくっきりと脳裏蘇る。

ガラスに映ったあの姿はなんだったのだろう。

あれは目の錯覚だったのだろうか。

太一たちはなぜあんなことにならなければいけなかったのだろうか。

そして僕はようやく太一が死んでしまったことを気がついた。

太一は僕にとってなんだったのだろうか。

僕は極力人と関わらずに生きて行きていたかった。

だから僕は小さい頃から誰とも慣れ会おうとはせずに生きてきた。

しかし中学に入って太一が僕に絡む様になり今までの1人で気楽な学校生活から一変した。

太一はいつも僕に強引に迫りそのおかげでトラブルに何度も巻き込まれたことがあった。

しかしこれでこの生活から解放される思うと良いかもしれない。

これでようやく僕の幸せな生活が…………………

「バスケ部はどうなったんだよ…」


気がついたら朝になっていた…

なんだか外が騒がしい。

おばさんの僕を呼ぶ声も聞こえるり

頭が鳴り響く悪い目覚めの中恐る恐る窓から外を見るとカメラやペンを持ったマスコミが家の前に大量に押し寄せていた。

スマホを見てみると昨日の事件が大々的に報道されている。

「まじかよ…」

普段は無神経に事件のニュースなどを見ていたが当事者になってみるとマスコミの無神経さにイラつきを覚える。

こういう時どうすればいいのだろう。

気分が優れないことをは理由に追い返すのが正解なのか

それともさっさと答えて帰ってもらうのが良いのか…

かといって昨日の出来事をどう説明すればいいのだろう…僕だけ電撃を受けても無傷でしたとでもいえばいいのだろうか。

いずれにしても僕の名前と顔は全国に報道されてしまうだろう。

考えの末おばさんには悪いがしばらくここから逃げることにした。

僕は荷物をすぐにまとめて2階の道路とは反対側の窓から物置小屋の上に飛び降り、パイプと鉄骨を使い塀の上まで飛び移り家を後にする。

普通の人では通ることのできないルートだが僕は何度もこのルートを使っているためお手のものだ。

しばらくして少し離れた小道へと飛び降りる。

「さてこれからどうしようか」

しばらく学校に行く気にもなれないしマスコミも今は大勢いるだろう。

悩んだ末、昨日のことについて検証したいこともあるため僕は家電量販店へと向かった。

ここの家電量販店は地域最大で欲しいものは大抵揃う

僕はそのまま電球の陳列されたコーナーへと直行しお目当てのものを見つけた。

そうプラズマボールだ。

プラズマボールはそもそも科学教材として開発されたものではなくインテリアや照明として開発されたものなので通常の家電量販店でも取扱いをしている。

僕は店頭に展示されたプラズマボールに触れ昨日と同じ様にしてみる。

しかし何もおこならない

「気のせいか…」

僕の思い過ごしだったようだ

そして僕はプラズマボールから手を離す。

しかしその瞬間僕の指先とプラズマボールのを結ぶような形で眩い光と共にプラズマが空気中に発生した。

「え!」

「バチバチバチ」

「なんだ…これ…」

何が起こったのかわからず放心状態だったが

プラズマボール内は昨日と同じように膨張し始める。

「おい、まさか そんなことあるわけ…」

僕はとっさに片方の手で電源を切るが止む気配はない。

「なんで止まらないんだ!」


他に方法は…僕は混乱した頭で今すれば良い行動を必死に考える。

「そうだ!コンセント!」

僕はコンセントからプラグを引っ張る

「これさえ抜けば…」

しかし大きな力でプラグがコンセントに固定されているような感覚で全然抜ける気配がない

「くっそ…」

思いっきり引っ張り続けるがやはり抜けない。

振り向くとさらにプラズマは膨張し始めている。

「もう最悪コード自体を切るしかない」

何かコードを切るものは…

そうすると僕の片方の手から繋がった伸びているプラズマが目に入った。

「これだ!」

僕はプラズマにコードをかざす!

「焼けろおぉぉ!」

コードは煙を上げ、ゴムの部分が解かされていく。

そしてコードはみるみると焼け落ち

切れたと同時にプラズマは消滅した。

「はぁ はぁ なんとかなった」

まさかまたこんなことになるとは思っていなかった。

そして安心したのと同時に僕の手が周りのコードへと触れた。

それと同時に周り全ての電球とモニターが点灯し始め

大きな機械音を上げたのち

         爆発した…

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