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永久機関の能力者  作者: さくもこ
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発見の記録

「おいこっちだ!早く逃げろ」

「少佐なんなんだあいつら…俺たちの仲間がまるで粘土でもちぎるかのように殺されて…」

「俺が知るわけないだろ!」

俺たちの部隊はほぼ壊滅状態ただのジャングルでの視察任務のはずがなんて上に報告すれば…

「とにかく走れ!」

「はぁはぁはぁはぁ」

「何か見えてきた!あれは遺跡か…?」

 奴らは石の壁をも貫通する槍を飛ばしてきたこの中でも安心とはいえないがとにかく行くしかない

「おい、全員あの遺跡へ行くぞ!俺について来い!」

「はい!少佐」

後ろから叫び声と奴らの奇声が聞こえるなか密林のジャングルを駆け抜ける

「ここまでくれば…」

「ビルュン」

その途端何かがスッと耳の横をすり抜ける

横を見ると隣にいた歩兵の頭と胴体が切り離されていた

「ヴッ…振り向くなぁ!死にたくなければ走れぇえ!」

 そして1時間ほど走り遺跡へと到着

「はぁはぁ…何人残った?」

「はぁ…5人です」

「5人か…思ったより少ないな」

奴らを見た時私たちは最初、現地の部族かと思った。

しかし奴らは私たちの銃を見た途端唐突に私たちを攻撃し始めたのだそして奴らは我々弾丸を全て避け、とんでもない動体視力と怪力で私たちの仲間を殺していった。

私たちが60人規模に対し奴らは10人程度だったことに油断した…

もう少し私が早く逃げる決断をしていれば…

「しかたないとりあえず この遺跡の奥へと進もう」

死んでいった仲間のためにも私たちだけは絶対生き残らねば

私たちは遺跡に入り、壁に紋様の書かれたトンネルのような狭い道を進んでいく。

「それにしてもこの遺跡なんですかね、この辺りに遺跡があるなんて聞いた事ないですけど」

「まだ未発見の遺跡なんだろ、あんな奴らがいれば当然だ、近づいただけで殺されちまう」

なぜかこの遺跡は明かりがなくても明るい、暗闇で発光するような苔が生えているだろうか

重い足を引きづりながらただ淡々と歩いていく

何時間歩いたかわからない…いくら歩いてもこの遺跡の最深部が見えてこないのだ

「少佐なんだかこの遺跡違和感がありません?」

「なんだ?」

「こんなに閉ざされた空間なのにも関わらず巨大な花が咲いていたり今まで私たち何も食べていないのにもかかわらず腹が減らないんですよ」

「確かにな」

 今まで疲労感はあるが誰も休憩も取りたがらなかったそしてこの遺跡は生態系が少し変わっていることも確かだ。

答えはこの奥にあるかもしれないな

そしてさらに進んでいくと今まで歩く事もままらなかった隊員たちが唐突に走り出すようになった。

「おい!どこへ行く!」

「あ、すいません突然走りたくなって…」

「またか、どうなってるんだ…」

こういう私も突然走りたくなる衝動に駆られる事があった。

一体この現象は…

そしてまもなくすると

 隊員の1名が

「少佐少し休憩の方貰ってもいいですか」

 と頭を下げてきた

「ああ…分かった」

 先ほどまであれだけ走り回って活気に満ち溢れていた隊員が休憩を望んだことは不思議に思ったが

よくよく考えると今まで休憩をとっていないことの方がおかしな事なのだ。

そして休憩を終え、立ちあがろうとした時

「おい、おいしっかりしろ!」

「目を覚ませ!」

「少佐来てください!」

「どうした?!」

見ると先ほどの隊員が目から流血を行い倒れていた。

なんだこの症状…毒か…何かに刺されたのか!?

「解毒剤だ急げ!」

隊員が解毒剤を投与し蘇生を試みる

しかしあえなく失敗

その隊員はまもなく死亡した。

「仕方ない行くぞ」

「置いていくんですか!」

「あぁ 最深部まで行きこの遺跡の安全を確かめる事が優先事項だ」

「救援を呼び次第遺体は帰りに回収する…他の奴らの文もな」

本当はそんな余裕はない

実際この遺跡からでは救援は呼べないし、あの殺人鬼達がいる以上帰る事も難しいだろう

しかしこの遺跡の奥には何かがあるという予感だけはあった。

 さらに奥に進んでいくとさっきの隊員が倒れた理由が分かってきた

「少佐もう少しゆっくり」

「あぁーなるほどな」

 奥に進むごとドクンドクンと心臓の鼓動がが早くなり一種の興奮状態へと移行しているのがわかる

「これがさっきのげんいんかぁぁ〜」

「おーい しっかりついてこいよー」

しかしこの遺跡も面白い

こんな現象がおこるなんて

隊員達とはしばらくあってないけど元気にしているだろうか

ここわどこだろ

わたしはどうしぬてゆひねぬにが#ひなまめ\あ^ほゆま

------------------------

そして私は気がつくと倒れていた。

「痛ってぇ」

頭から血が出ている

転んで頭をぶつけたようだ

後ろを見ると隊員たちの姿がない、僅かな記憶だかどうやら私は興奮状態に陥り全速力で遺跡を駆け抜けていたらしい

隊員達を探しにいくか………

いや多分彼らはもう…

私が興奮状態に陥った時もう隊員達は目から大量に出血し歩ける状態ではなかった。

死ぬのならこの奥にある物を見て死にたい

私はそう決心し足を進め始めた

数時間後…

遺跡の奥に眩い光が満ち始め

先ほどの空間とは何かが変わり始めたそして

「なんだこれは」

目の前には今まで見た事もないような大きな扉が立ち塞がっていた。

「これが最深部なのか?!」

「一体どうやってこんな扉開けば…」

 扉を押しても引いてもびくともしない

「くっそ!ここまで来て最後はこんな結末なのか」

 勢い余って頭を扉に思いっきり打ちつけた

「他の隊員達になんで言ったらいい…」

 ヒュルヒュルヒュル

「なんだこの音は?」

扉の方に目を向けると打ちつけた時にへばりついた血が扉に吸い取られていた。

「まさかそういう仕掛けなのか」

だったら

「開けぇ!開けぇ!開けぇぇ!」

私は意識が混濁しながら頭を扉に何度も打ちつけた。

そして大きな音とともにゴゴゴと扉は空き始め中から眩い光が差し込み始めた。

「やった空いたぞ 一体中には何が!」

私はついに扉の中に入りその光の正体を知った。

そして身体は一瞬にして焼き尽くされた。




 

 

 



 




 



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