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サンバースト

レビュー執筆日:2021/12/20

●熱くてクールなロックサウンドで「風格」を感じられる一作。


【収録曲】


1.12月2日

2.息もできない

3.月光

4.ラドロックのキャデラックさ

5.レボルバー

6.アンチェイン

7.晴れた午後

8.スイセンカ

9.ショートカットのあの娘

10.ギムレット

11.バタフライ


 個人的にはThe Birthdayというバンドにはどことなく取っ付きにくいイメージがあったのですが、今作で初めて彼らのアルバムを聴いてみたところ、全体的に緊張感のあるロックサウンドを聴かせながらも、『月光』や『ギムレット』では「語り」をメインにしていたり、『ラドロックのキャデラックさ』や『レボルバー』、『アンチェイン』では明るい雰囲気のメロディを聴かせたり、『ショートカットのあの娘』では2ビートのリズムで一気に駆け抜けたりと結構バラエティに富んでおり、良い意味での「軽さ」というものも感じられました。


 とはいっても、アルバムを通しての雰囲気はしっかりと一貫しているように感じられます。歌謡曲・J-POP的な分かりやすいメロディや瞬間的な盛り上がりは少なめで(『息もできない』は若干J-POP的な感じがしましたが)、ボーカル・チバユウスケのドスの利いた歌い方からもある種の「孤高さ」を感じられ、昨今のロックバンドが少なからず持っている「フェス受け」する要素はほとんど無く、言葉で表すのは難しいのですが、「人気の無い夜道を車でゆっくりと進んでいく」……そういった情景を思い起こさせるような作品になっていると思います。その中でも、約7分もの間ほぼ同じコード進行で静かに盛り上げていく『ギムレット』はまさにそういう要素を強く持った、熱くてクールな楽曲になっているのではないでしょうか。


 個人的にはどちらかと言うとキャッチーで分かりやすい作風が好みなので最高評価とまではいきませんが、先程挙げたように独特な雰囲気を持っているバンドであることには違いないでしょう。メンバーの大半は芸歴30年を超えるベテランですが、まさにそのベテランらしい「風格」を感じられるアルバムでした。


評価:★★★★

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