僕はね
常に笑顔で、いつも前向き、現状に悲観しない。常に感謝。いつだって最善を尽くす。
そんな人になりたい。
僕はすぐに下を向いてしまうし、すぐに悲観する。すぐに諦める。いつも言い訳をしている。こんな自分を変えたかった。
「いやいや、過去形の時点で既にだめじゃん」
君が言った。
ああ、確かに。僕は納得する。
確かに既に諦めている。まだ、これからだよな。
「そそ。これからその理想の自分になればいいんでしょ」
君が白い歯を見せる。
僕はね、君と出会ってから、その、理想の自分になろうと思ったんだよ。
人は時として、誰かにとっての目標や生きる希望になる。
僕はね、君と出会ってから、そのことに気付いたんだよ。
ずるいよな。君は。僕の心を丸ごと奪って、それでいてこうしてまた、僕に光を当て続けるのだから。
僕はね、君と出会ってから、君が僕にしてくれたこと全部、返したいってずっと思ってた。
それがいつになるか分からないけど、とにかく君の言う通り、それが叶うまで前向きに、ずっと諦めないでいよう。君に今、勇気付けられて、決意した。