E-1.01_14回目の世界像
「キーンコーンカーンコーン.........」。チャイムの音で僕は目を覚ました。昨日4:00に寝て、二時間睡眠だったせいか、眠ってしまっていたようだ。横は...あぁ、休みだ。良かった。
そんな事を考えていると、前で声がした。
「では、社会科の授業を始める。P87の戦後最大かつ最悪と言われた事件が書かいているところ、あぁ、そこだ、そうそこ、そこを読むぞ」社会か...そう俺には社会が非常に得意で、そして、大嫌いだ。前の人生が過ってくる。保健室で養護教諭に慰めてもらおうかな....あぁ、そうだここは男だったな、最悪。
「えー、2038年10/27.PM2:39、日本の主要都市[札幌][仙台][新宿][横浜][名古屋][神戸][大阪][京都][広島][福岡][鹿児島][那覇]で米人、露西亜人、そして日本人で構成されていた違法集合組織、[コード団](長による自称)が一斉に大規模テロを起こす。あ、コード団ってとこ、マーカーしておいてくれ。多分テストでるぞー。」
クッソ!此で、此の話14回目だぞ!?何回聞けば良いんだよ!
「よし、続けるぞ。そのテロで、のべ153万3496(トロイ亜国、調査庁より)の死者を出した。此の事件はトロイア・ハルライト・クーデンフィリップマン(Troia・halreit・Coodenphilippeman)事件と呼ばれ..」
社会科の教師がそう言った途端、クラス全員が此方を見た。まるで、外れた、ゴミみたいに....毎回そうだ、毎回此の授業から俺の人生は狂って行く。最悪だ。死にたい。
「皆、トロイアのほうを向くな!可愛そうだろ!?」
「本当はそんな事、思ってもいない癖に、偽善者エモ教師が」あ、思わず本音が...しまった!前と全く同じじゃないか......
「おい、何だと!?トロイア、後で職員室にこい!!」
俺の、
僕の、
トロイアの地獄は始まった。