一章「逃」 其の4 ~敵~
小梅雨 花。彼女が叫んだとき、僕はとっさに後ろを見た。
「きゃあああああああああああああ!!!」
そこには、たくさんのモンキーがいた。おい、嘘だろ。僕は瞬時に。
「小梅雨!!逃げるぞ!!」
僕はモンキーの出てきた逆の方向に向かって走った。心臓がばくばくしすぎて痛すぎるっ。うぉぉぉ。怖い、怖すぎる。白夜さんがいないこの状況、どうしよう。ということを考えられないくらい必死で逃げる。小梅雨さんが自分の後ろでしっかり逃げているのか、おいついているのか、考えられないくらい必死で逃げる。はぁ、はぁ、はぁ、。。そして、走り続けていたら、森のなかを抜けて、木のない場所に。いわゆる平地だ。僕は走りながら、後ろを振り向いた。!?モンキーがまだきている。あっ。小梅雨さんもいる。どうしよう。このままだと、死ぬかも。死にたくない、死にたくない。ざざっっ。
「人と人が、おいかけっこして、遊んでいるのう。」
そんな時、人の声ではないが、日本語を話している人がいる。こんな時に、しかも、どこから話しているのかわからない。はぁ、はぁ。体力がぁぁ。そして、さっきの声。
「これはこれは。人ではなく、変化?いや、改造?いや、強化?または、狂化させられた?まあ、そうゆうものがたくさんいるのう。」
「灰宮くん!まっでー!わ、私っ!このままだとっ!」
「ごめん!!しゃべりかけるなー!」
くそっ!!このままだと追いつかれる。小梅雨さんを身代わりにして僕だけでもっ!死にたくない!
「こりゃぁ、、、。あーーっと。えっとー。あー!鬼ごっこという遊びかのう。いや、追いかけてるのが猿だから、猿ごっこかのう。」
この話してる人、いやっ!ひとじゃない。架空の生物!?こんなの夢かよ。
「トカゲが、しゃべってるぅ!?」
僕の目の前に突然現れたのは、トカゲに似た人形の生物。これは、リザードマン。身長は二メートルくらいある。武士のような武装だ。刀をもっている。
「きゃっきゃっきゃっ。猿は俺が殺してやるよ。逃げてんだろ。そのかわり、ある人に会わせてほしい。俺も結界がほしいのう。だから、八神という人に会わせてくれよ。」
「わかった!八神って人に会わせてやる!だから、こいつら殺してくれ!」
やべー!嘘ついちまった。でもっ、これでっ!
「承知した。ならば、俺は刀をつかってやろう。」
リザードマンは、刀を鞘から抜いた。あれ?なんか、小さい。まるでおもちゃみたいだ。こんなんで大丈夫なのか。
「炎帝!!バーニング ソウル ON!!!!」
青色のリザードマンが、赤色に変わった。そして刀が光、長くなった。その刀から炎の渦がでてきた。そしてまとっている。モンキーたちは距離をとって、止まってみてる。まさか、警戒しているのか。時はすでに夜になっていた。。。。
━━━━木の上に立っている、一人の女性。黒いマント。黒色の髪の毛。ポニーテール。目が赤色。ふふふっ。彼女が独り言をいっていた。空は真っ暗。
「おやおやおや。だーいぶ、めちゃくちゃになってきたね。なりすぎてきたね。こりゃあ、私も動くしかないか。均衡をなおすのも、保つのも、忙しくなってきたようだね。こりゃあ私も困ってきたよ。灰宮という少年のデータがきたからには、私がたおさなきゃいけないね。灰宮少年が、結界師八神に会ってないといいんだけどねー。」
彼女の胸についているバッチには、WBOとかいてあった。そして、顔は、白夜陽子と同じ顔だった。
其の5 ~結界師~に続く
猿ごっこ、其の四。。。久しぶりだ。久しぶりすぎて、あんま内容おぼえてない。笑笑。まあ、またこれからいろいろと、出していきます。