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「ギャンッッ!」
一声叫んで、ドサッとソノタがその場に崩れ落ちた。
「あぁ?……ソウなんかしたか?」
式部が間の抜けた声を出した。
「……何にも。ソノタが勝手に。まだテーザー発動させてないし」
ソウも首をひねった。
式部がしゃがみこんで、ソノタの様子を見て言った。
「外傷は、無いな。気絶しただけだよな」
「うぅん、気絶したまんまには出来ないな。シオリ呼んでくる」
ソウが小ホールの外に走った。
「おぉい。気が付けぇ」
式部がソノタの頬をぺしぺしと軽く叩いた。
「あぁ、ソノタくんもか。結局今まで通り、入部してくれるのはヘタレばっかりなのよね」
シオリが、薬箱を持って、小ホールに現れ言った。
「脈診た?」
シオリが式部に訊いた。
「呼吸は診た。けど脈はまだだ。でどうすれば良い?」
「後はやるから、事務所の毛布も使っていいから、ソファーをベットにしといて。出来たら、ソノタくんふたりで運んで寝かしてね」
式部の答えに頷き、シオリが指示を出した。
式部とソウがエントランスと事務所に走った。




