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トランスマイグレーションチャンス  作者: 七八零
神ギルド
9/21

第9話:二人でスライム千匹+α無双

 今回はいつもよりちょっと長いです


「なんなんですか~!?

 半分以上は倒したはずなのに振り出しどころか最初よりも増えてるじゃなですか~!」


「なんか申し訳ないとしか言いようがないが、とりあえず一緒に頑張ろう」


 まさかの二人でスライム無双の開始に戸惑いながらも戦闘が始まる


「回転演武!」


 ユウは回りのスライム達を薙ぎ払う


「えいっ!や~っ!」


 少女は手に持つ杖でスライム達をポコポコと叩いて倒す


「なんか情けない音がしているのが気になるが、一気に倒せるような技ないの?」


「ありませんよ~!私は治癒術師です~!そんな便利な技があったら数だけのスライムなんかに苦戦なんかしませんよ~!」


 情けない事をいう少女だがポコポコと倒してる姿はなかなか様になっている


「えいっ!や~っ!とりゃっ!」


 ポコポコポコポコ


 ドンドンとスライム達を倒していく


「カマイタチ!」


「棒突き!」


 ユウも負けじと倒していく


「ガンバレー!」


「気合いだぞー!」


 応援の二人は他人事だ


 何とか半分以上は倒し、ちょっと余裕ができたと思ったら


「きゃっ!」


 少女は何かにつまずいたのか転んでしまった


「ピキャー!」


 スライム達はそれを見逃さずに少女に群がり始める


「い~や~!」


 何とまた全身に張り付かれたではないか!


「また同じパターンじゃないか!?気合が足んないぞ!」


 ミチコからのヤジが飛ぶ


「助けてください~」


 少女は情けない声で助けを求めるが


「助けたいのは山々だが、くっ!スライム達が邪魔で行けそうにない!」


 そう。あくまでも自分の手がいっぱいでわざと助けに行かない訳ではない!


「早く助けてくれないと、ギルドに戻った時に

 ユウという少年がスライムまみれのいたいけな少女を放置し、さらにネッチョリと舐め回す様に見つめられたって言いふらしますよ~!?」


「溜め打ちからの棒突き!

 大丈夫かい?同じ無双をしている者同士助け合いは大事だね?」


 取り返しのつかない噂をバラまかれたらたまんないので全力で助けました


「ありがとうございます~!でも、あとでOHANASIが……」


「おっと!そんな事よりもまだ戦闘は終わってないぞ!」


 誤魔化す様に話題をそらす


「そろそろ飽きてきましたね。日も暮れそうですし早く終わらないですかね?」


「そうだな。あんなの気合でさっさと終わらせてほしいね!」


 好き勝手に言う二人にはあれをするしかないな


「ちょっと聞いてもらいたい事があるんだが……」


「なんですか~?」


 俺は少女にある作戦を提案する


「……………………っていうのをやってみない?」


「いいですね~!ちょうど私もイラっとしてたことですし~」


 では、始めますか


「棒突き!棒突き!回転演武!」


「えいっ!や~っ!そ~りゃっ!」


 次々と飛ばされていくスライム達

 その方向にはもちろん


「イタッ!?

 ちょ、ちょっと何するんですか!?

 今度はとどめが刺されてないのもいるから張り付くのもいるじゃないですか!?

 やめっ!やめてください!謝るのでやめてください!」


「イタッ!?イタッ!?

 おいおい!こっちに飛ばすんじゃっ!? 

 こっちはとどめを刺してるのしか飛んでこないから痛いし、ヌルっとする!

 私も謝るからやめてくれ!」


 ナメた事を言う二人がいる

 ぽんぽんと飛んでいくスライム達

 ある程度応援組を痛めつけたとこでこっちも終わりが見えてきて


「これで終わりだ!溜め打ちからの回転演武!」


「とりゃ~!」


 最後のスライムにとどめを刺す


「ピ、ピキャ~……」


「ふ~、何とか終わった!」


「つ、疲れました~」


 終わったと気を抜いた瞬間にとどめを刺しきれなかったスライムが少女に向かって体当たりをした


「ピキャー!!」


「!?」


 少女は避けきれないとおもったのか目を強く閉じる


「危ない!」


 俺は少女を突き飛ばした

 ドンッと俺のぶつかり鈍い痛みが走る


「っく!」


「とりゃ~!」


 少女はすぐに立ち直ったのかスライムにとどめを刺す


「大丈夫ですかっ!?」


「イタッ!」


 俺は思わず腕を押さえてしゃがみ込む


「ちょっと見せてください~!

 う~ん……折れてはいないけど、ヒビは入ってる感じですね~

 では、私が治しますね」


「治せるの?」


「さっきちらっと言いましたけどこう見えてA級治癒術師なんです~!」 


 そういえば、さっきは戦闘中で少女をちゃんと見る余裕がなかったけど、神官服を着ている(スライムに溶かされ所々に穴が開いてはいるが……)

 それによく見たら、髪は肩に掛かるくらいの長さで真っ赤に燃えるような赤の髪に瞳は青と緑のオッドアイ。

 なんか思わずイジメたくなるなるような美少女じゃないか!


「どうしたんですか~?ボーっとして~?」


「イヤッ!何でもない!

 それよりも治せるなら早く治してもらえるとありがたいんだが……」


 少女に見惚れていたというのを誤魔化す様に話題を変えた


「そうですね~

 それではそこのお二人にも手伝ってもらいましょう!

 すいませ~ん!ちょと手伝ってもらってもいいですか~!?」


 手伝う?


「確かあの少女の世界の治療って……」


「そういえばあそこの世界って確か……」


 手伝いを頼まれた二人は何かを考え込んでそしてニヤッとし始めた


「「了解です!」」

 

 急に二人がやる気を出し始めた

 なんだろう?嫌な予感しかしない


「ではお二人はその人を暴れないように押さえつけててください~」


「「了解です」」


「ケガを治すのに押さえつけるってなに!?」


 そんな事を言ってる間にあっという間に二人に動けないように押さえつけられてしまった


「何!?何なの!?俺ってケガ人だよ!」


「我慢してください!ちょっと我慢すればすぐに終わります!」


「そうだぞ!気合で我慢だぞ!」


 振りほどこうにもケガの痛みと二人が意外にも強い力で押せえられてる為無理だった


「ではいきます~

 この手に宿れ、癒しの光よ!ナ・オール!」


 ふざけた呪文を唱え、手には薄緑色の光が集まりだし、そしてその手を俺のケガした腕にそっとのせて


「イダダダダダダダッ」


 何をバカな事を考えたのか思いっきり握りやがった


「我慢してください~

 もうすぐですから~」


「ムリムリムリムリムリムリムリ!

 おい!お前ら!放せ!

 イタイイタイイタイイタイ!」


「何を言ってるんですか!?これは治療です!ユウさんの為を思って心を鬼にして押さえてるんです!決してスライムをぶつけられた恨みでやってるんじゃありません!」


「そうだぞ!気合で乗り切れ!」


 振りほどこうとする俺と押さえつける二人。そして俺の腕を治療と称し握り潰そうとする少女。何も知らない人達がこれをみたら俺は三人に襲われているとしか思えない残念な光景が繰り広げられてるのだった……



 調子にのって書いてたらいつもより長くなってしまいました

 まだ、少女の名前を出していませんが決して忘れている訳じゃないんです

 私の文才がないせいでタイミングがないだけです

 きっと次回には出せると思います


 誤字脱字などがありましたら優しく指摘して下さい

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